寝不足の影響は? 睡眠不足が引き起こす状態一覧

寝不足の影響は?睡眠不足が引き起こす状態一覧

睡眠は人間にとって重要なものです。身体の疲労は食事をしたり、お風呂に入ったりすることで回復させることができますが脳の疲労は睡眠でしか回復させることができません。ほんのたまに、旧友などと会い一晩徹夜してしまった程度なら問題ありませんが、慢性的に睡眠不足が続くようならば心身に悪影響が出ることがあります。

目次

1.睡眠不足・寝不足によって引き起こされる状態

睡眠不足を「たかが」とたかを括っていませんか?ほんのたまに、例えばスポーツイベントを見るために一晩徹夜する程度の睡眠不足ならばすぐに回復させることができます。しかし毎日のように睡眠不足が続いていると「睡眠負債」が溜まり、睡眠不足を回復させることはできません。まず、睡眠不足によってどのような懸念事項が現れるかを紹介していきます。

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1-1.ストレスの増加

睡眠不足が続くとストレスが増加します。人間は睡眠中に頭の中の情報を整理します。ストレスも睡眠中に整理され、自然と減っていきます。しかし睡眠不足が続くとストレスを整理することができずに、どんどん溜まっていきます。あまり眠れなかった次の日に普段なら気にも留めないようなことでイライラした経験はありませんか?これはストレスが睡眠で整理されずに、次の日に残ってしまったからです。睡眠不足はストレスを増加させ、ストレスは睡眠障害(中途覚醒、早期覚醒、入眠困難など)を引き起こします。睡眠不足の負の連鎖が起こってしまう可能性もあります。

1-2.血圧の上昇

睡眠不足は血圧も上昇させます。睡眠が足りていないと自律神経の一つの交感神経が優位になり、活発に行動するためのアドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンを分泌します。これらのホルモンは血圧や心拍数を上昇させ、人間の体を活動に適した状態にするホルモンです。もちろん日中にこれらのホルモンが分泌されることは重要なことなのですが、睡眠不足だと夜間もこれらのホルモンの影響で血圧が高くなります。血圧が高まると循環器系疾患のリスクが高まるので注意が必要です。

1-3.集中力の欠如

集中力の欠如 寝不足の影響は?睡眠不足が引き起こす状態一覧

睡眠不足が続くと集中力が欠如していきます。勉強や仕事など集中しなければいけない行動のパフォーマンスが落ちてしまいます。また日中に極度の眠気に襲われ、一瞬意識が飛んでしまうことすらあります。特に乗り物を運転する職業の人が睡眠不足状態だと重大な事故を引き起こす可能性もあります。たかが睡眠不足と言っても仕事や学業に与える悪影響は計り知れないものです。

1-4.疲労感、倦怠感

身体の疲労は食事をしたり、入浴したりすることでもある程度回復させることができます。しかし最もよい回復法はやはり睡眠を取ることです。極端な例で言えば、スポーツマンがスポーツで酷使した筋肉の損傷や疲労は、睡眠時に回復され、より強い筋肉になっていきます。十分に睡眠が足りていないと疲労感や倦怠感に襲われやる気ができないこともあります。

1-5.イライラ、怒りっぽくなる

イライラ、怒りっぽくなる

睡眠不足が続くと些細なことでイライラしてしまうことがあります。普段よりも怒りっぽくなり、友人や同僚とのコミュニケーションが取りにくくなることすらあります。睡眠不足で交感神経が優位になると、アドレナリンなどのホルモンが分泌されると前述しました。これらのホルモンは肉体を活動的にするために必要なものですが、同時に攻撃性を増してしまうという効果もあります。そのためイライラしやすくなってしまいます。

1-6.頭痛

睡眠不足が続くと頭痛を感じる人も存在します。なぜ睡眠不足で頭痛が起きるのか明確には分かっていませんが、自律神経のバランスが崩れることにより脳の血管の収縮と拡張のバランスが乱れることで頭痛が発生すると考えられています。

1-7.太りやすくなる

サンディエゴ大学の調査では睡眠不足の女性のほうがBMI値(体格を示す指数)が高い傾向にあるとされています。女性約63万人を対象にした調査では睡眠時間が3時間未満の群のBMI値が最も高いとされています。なぜ太りやすくなるのかは明確に分かっていませんが、食欲に関するホルモンが原因であると考えられています。睡眠不足の状態が続くと食欲を増やすホルモンであるグレリンが増加し、食欲を抑制するホルモンであるレプチンが減少します。その結果、ついつい食べすぎてしまってBMI値が高くなってしまうのです。サンディエゴ大学の調査では女性でしたが、男性でも同じく睡眠時間が短いとBMI値が高くなるということが示唆されています。

1-7-1.まとめ

1日程度の徹夜による睡眠不足はすぐに回復します。しかし本当に怖いのは毎日少しずつの睡眠不足が借金のように蓄積していく「睡眠負債」です。睡眠負債が増えると、心身に悪影響が現れます。集中力の欠如やイライラから太りやすくなるといったものまで本当に幅広い悪影響があります。

2.睡眠不足・寝不足によって引き起こされる自律神経失調症

上で紹介した状態は自律神経が失調したことにより現れます。睡眠不足で引き起こされる自律神経失調症とはどのようなものなのでしょうか?

2-1.自律神経失調症とは

人間の自律神経は交感神経と副交感神経があります。交感神経は心身を興奮させ日中に活発に活動する際に働きます。一方で副交感神経は心身を落ち着かせ夜間に休息を取る際に働きます。日中は交感神経が優位になり活動し、夜間は副交感神経が優位になり就寝する、そして朝が近づくにつれ交感神経の働きが大きくなり起床する、というサイクルで人間は生活しています。
自律神経失調症とはこれらの自律神経のバランスが乱れることで発生します。大半の場合、交感神経が優位になり十分な休息が取れなくなることで心身に悪影響が及びます。自律神経失調症の原因としては睡眠不足やストレスが挙げられます。

2-2.なぜ睡眠不足で自律神経失調症に?

睡眠不足が続くと交感神経が優位な状態が続きます。そうなると心身は常に興奮した状態となり、ゆっくりと休むことができなくなります。その結果、上で解説したような状態となります。交感神経は人間が活動するために必要な神経で、悪いものではありません。しかし交感神経と副交感神経のバランスが崩れると自律神経失調症となってしまいます。

2-2-1.まとめ

睡眠不足が続くと自律神経のバランスが崩れて、交感神経が優位になります。その結果、心身は興奮し続け、ゆっくりと休むことができなくなり様々な状態となります。これを自律神経失調症と言います。

3.まとめ

・睡眠不足が続くと交感神経が優位になる
・自律神経のバランスが乱れて自律神経失調症になる
・ストレスが増え、血圧が高まり、集中力が低下し、疲労感が増え、イライラしやすくなり、頭痛が出て、太りやすくなどの状態となる
・一番怖いのは日々、睡眠不足が積み重なっていく「睡眠負債」

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