- 1.寝汗は誰でもかくもの
- 2.寝汗がすごい原因とは?
- 2-1.過度なストレス
- 2-2.ホルモンバランスの乱れ
- 2-3.睡眠環境が良くない
- 2-4.肥満の影響
- 3.寝汗がひどい時に考えられる症状・疾患とは?
- 3-1.睡眠時無呼吸症候群
- 3-2.多汗症
- 3-3.甲状腺機能亢進症
- 3-4.更年期障害
- 4.寝汗を抑えるための対策とは?
- 4-1.ストレス解消できる趣味を見つける
- 4-2.就寝前にリラックスする
- 4-2-1.寝る前にコップ一杯の水を飲む
- 4-2-2.ぬるめのお風呂に入る
- 4-2-3.アロマを楽しむ時間を作る
- 4-3.規則正しい生活を送る
- 4-3-1.生活リズムを整える
- 4-3-2.食生活を改善する
- 4-3-3.定期的に運動する
- 4-4.室温や寝間着は適切なものを選ぶ
- 4-5.自身に合った寝具に変える
- 4-5-1.速乾性のシーツを敷く
- 4-5-2.汗をかきやすい箇所に薄手のタオルを敷く
- 4-5-3.熱のこもりにくいマットレスにする
- 4-6.寝汗がひどい場合は一度病院へ
- 5.まとめ|寝汗の原因を理解して正しく対処しよう
寝汗がすごいのは病気のせい?原因や寝汗を抑える方法も解説
「夜、寝ている最中に寝汗の気持ち悪さで起きてしまう」
「起床時に寝間着が汗でビショビショになっているなど、寝ている間の汗がすごくなってしまう」
このように、寝汗でお悩みの方も多いのではないでしょうか。
寝汗は、年齢に関係なく誰でもかきます。汗の量というのは体格や筋肉量、室温などによっても左右されますが、寝間着がビショビショになってしまうくらいの量というのは、何らかの異常がある可能性もあります。
本記事では、寝汗がすごくなってしまう原因と可能性として考えられる症状や疾患について解説します。また寝汗の対策方法も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
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1.寝汗は誰でもかくもの
寝汗とは、年齢に関係なく誰もがかくものです。
一般的に、就寝中はコップ一杯分の汗をかくといわれています。以下の図で一日の体温変化を見てみると、夜に体温が下がるのが分かります。このように、人間は寝るときに汗をかいて体温を下げる仕組みを持っているので、寝汗を書くことは自然な反応なのです。
2.寝汗がすごい原因とは?
寝汗は誰でもかきますが、寝間着がビショビショになってしまうほどたくさんかいてしまう場合、以下のような原因が考えられます。
寝汗の主な原因
・過度なストレス
・ホルモンバランスの乱れ
・睡眠環境が良くない
・肥満の影響
ひとつずつ詳しく解説しますので、ご自身に当てはまる原因を考えてみましょ
2-1.過度なストレス
過度のストレスや昼夜逆転の生活などを繰り返していると、自律神経が乱れてしまい寝汗の原因になります。自律神経とは交感神経と副交感神経からなり、不随意(無意識的)に働く神経で、人が生命を維持するために24時間人体のあらゆるところで働いています。極度なストレスがかかると、自律神経による血管の拡張と収縮のコントロールがうまく効かなくなり、大量の発汗につながります。
2-2.ホルモンバランスの乱れ
年齢を重ねて寝汗がひどくなった場合、加齢によりホルモンバランスが乱れている可能性があります。ホルモンバランスの乱れは、更年期に起こりやすい現象であり、おおよそ40歳を過ぎたあたりから50歳代半ばまでの間でホルモンのバランスが変わるため、体調を崩してしまうことがあります。その影響の一つとして汗の量が増えることがあるといわれています。なお、男性でも、40歳ごろから同じ状態になる人もいます。
2-3.睡眠環境が良くない
夏に冷房をつけておらず体温が上がっている場合や、冬に極端な厚着をしてしまっている場合に、発汗量が多くなることもあります。睡眠時の体温が高すぎたり、低すぎたりすると身体がリラックスできないので、無理せずクーラーを使ったり適切な寝間着を着るようにしたりすることで解決します。
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2-4.肥満の影響
標準体重よりも明らかに体重が多く、BMI基準で肥満となっていることが寝汗の原因になっている場合もあります。寝汗が少なかった頃に比べて体重が増えた人は、体重の増加によって寝汗が増えているのかもしれません。また、肥満によって引き起こされる不調の場合にも、睡眠の質が低下して寝汗が多くなってしまうことがあります。
3.寝汗がひどい時に考えられる症状・疾患とは?
ここまで、寝汗がすごい場合の主な原因について解説してきました。多くの場合は生活面での原因が考えられますが、異常なほどに寝汗が多い場合は、何らかの異常が隠れている可能性が高くなります。不安に思う方は一度医療機関を受診したほうが良いでしょう。
過剰に寝汗をかいてしまう症状や疾患には以下のようなものがあります。
・睡眠時無呼吸症候群
・多汗症
・甲状腺機能亢進症
・更年期障害
ここからは各症状や疾患について、特徴と原因について解説します。
3-1.睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群とは、寝ている間に呼吸が一時的に止まってしまう症状です。止まってしまうといっても一時的なものなので、死亡する可能性があるものではありません。寝ている間のことなので、自分ではなかなか気づきづらいことが特徴です。
睡眠時無呼吸症候群の原因は、気道が塞がってしまうことです。眠っている状態では全身の筋肉が弛緩します。仰向けに寝ていると舌が喉に落ちてきて気道が塞がりやすく、その結果、酸欠の状態になり、足りない酸素を補おうと身体は心拍数を高くします。心拍数が高い状態は心身ともに、覚醒に近い状態となっているため睡眠の質が極端に低下します。また、睡眠時無呼吸症候群の場合、呼吸が止まってしまう息苦しさでむせてしまったり、寝相が悪くなったりするなどの特徴もあります。
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3-2.多汗症
多汗症は発汗量が多くなってしまう状態であり、主に起きている時に精神的な緊張やプレッシャーから、汗が多くなってしまう症状です。発汗する場所は手のひらや足の裏、脇が多いです。夜間に寝ている最中に悪夢などを見た結果、緊張して寝汗が過剰になるといわれています。
3-3.甲状腺機能亢進症
のどぼとけのあたりにある甲状腺という器官は、甲状腺ホルモンを生産しています。甲状腺ホルモンは身体の代謝を活発にする働きがありますが、甲状腺に何らかの異常が現れ、甲状腺ホルモンの生産が活性化すると甲状腺機能亢進症となります。甲状腺機能亢進症になると代謝が活発になるため、体温が高くなり汗をかきやすくなる症状が現れます。
3-4.更年期障害
女性ホルモンのバランスが崩れる更年期には、自律神経のバランスが乱れるため、血管の収縮や拡張がうまくコントロールすることが難しくなります。血液には外部の温度に触れる面積を調節することで、体温を調整する働きがあり、体温を下げたいときに拡張し、体温を維持したいときに収縮します。
しかし、更年期には体温を下げたいのに血管の収縮がうまくできなくなり、汗を大量にかいてしまうのです。
4.寝汗を抑えるための対策とは?
寝汗自体は人間の健康に害があるものではありません。
しかし、汗をかきすぎた結果、気化熱で体が冷え風邪を引いてしまったり、汗の気持ち悪さで深夜に目が覚め、睡眠の質の低下に繋がったりしてしまいます。寝汗を軽減するためには、日常的にストレスをためないようにし、リラックスして寝ることが重要です。
本章では、寝汗を軽減できる以下の対処法を紹介します。
・ストレス解消できる趣味を見つける
・就寝前にリラックスする
・規則正しい生活を送る
・室温や寝間着は適切なものを選ぶ
・自身に合った寝具に変える
4-1.ストレス解消できる趣味を見つける
寝汗を抑えるためには、寝汗の原因であるストレスを解消できる趣味を見つけることが重要です。ポイントは、ストレス解消になるなら趣味は何でも大丈夫です。テニスやフットサルなどスポーツで気分転換ができる人もいますし、カラオケで大きな声を出すことでストレス解消ができる人もいるでしょう。あなたに合ったストレス解消法を見つけることが、寝汗の軽減に繋がりますよ。
4-2.就寝前にリラックスする
興奮状態のままで布団に入ると、寝つきが悪かったり眠りが浅かったりして、ゆっくりと休むことができません。就寝前にリラックスすることで、体は日中の活発な状態から休息モードに切り替わるため、身体をゆっくりと休めて寝汗を軽減できます。ぬるめのお風呂に入ったり、穏やかな音楽やラベンダーの香りで環境を整えたり、自分なりにリラックスできる環境を作りましょう。
4-2-1.寝る前にコップ一杯の水を飲む
人間は寝ている間に多くの汗をかくため、寝る前に水を飲んでおくことがおすすめです。
水を飲んでおくことで身体がリラックスし、寝ている間の寝汗を抑えてくれます。ただし、飲みすぎると寝ている間にトイレに行きたくなることもあるので、コップ1杯程度の水にしましょう。冷えた水の場合、神経が活発になってしまうので、できれば常温の水がおすすめです。冬などの冷える季節には、白湯やハーブティー、生姜湯などでからだを温めるのもいいでしょう。
4-2-2.ぬるめのお風呂に入る
身体をリラックスさせるためには、お風呂に入るのも効果的です。
お風呂に入って上がった体温が戻ってくるタイミングで布団に入ると、深部体温が下がりやすく眠りにつきやすくなります。このように、お風呂に入りリラックスして寝ることで、寝汗をかきにくい状態を作れるのです。ただし、熱すぎるお風呂では交感神経が活発になりやすく寝つきが悪くなるため、40度程度のぬるめのお風呂に15分ほどつかるようにしましょう。
4-2-3.アロマを楽しむ時間を作る
アロマのような香り成分は、身体をリラックスさせる効果があるといわれています。
寝室環境を整えて眠りにつきやすくするためにも、アロマを楽しむ時間を作るのも良いでしょう。
リラックスできるおすすめの香りは、以下を参考にしてください。
・ラベンダー
・カモミール
・マンダリン
・ローズウッド
・マジョラム
寝ている間もアロマを炊いておきたい場合、火を使うものは火災の原因になることもあるので注意が必要です。火の危険がない電気式や置くだけで香りがでるタイプを使うようにしましょう。
4-3.規則正しい生活を送る
身体の機能の乱れや体調不良が原因で寝汗が出ているのであれば、バランスを整えることも効果的なアプローチです。
体内環境を整えるためのコツを紹介します。
4-3-1.生活リズムを整える
身体のバランスは生活リズムが一定であれば、整いやすくなるものです。決まった時間に寝起きし、一定の時間に食事を取り、定期的に運動の時間を取れば、バランスも次第に整っていくでしょう。
4-3-2.食生活を改善する
食生活は、身体の調子を左右する重要なものです。
基本になるのはバランスの良い食事であり、主な栄養素である炭水化物・タンパク質・脂質のバランスを整え、ビタミンやミネラル類を摂取するために野菜も積極的に取りましょう。女性の場合は、女性ホルモンに似た成分を含む納豆や豆腐、枝豆などの大豆製品を食べるようにすると、体調を整えるのに役立ちますよ。
4-3-3.定期的に運動する
定期的な運動には、体の働きを調整する効果があり、体調不良の緩和にも良いとされています。特に、ウォーキングやヨガなどの有酸素運動が効果的であり、1日に30分程度を目安に運動すると良いでしょう。
4-4.室温や寝間着は適切なものを選ぶ
寝ている間の体温調整は冷暖房や衣服で行うのが基本です。
身体に悪そうだからと言って、夏場にクーラーを使わなかったり、冬に寝間着を重ね着したりすると体温が高くなって発汗量も増えてしまいます。身体の異常が原因ではない寝汗は体温調整のミスが原因であることが多いため、健康管理のためにも室温と寝間着は適切なものを選ぶようにしましょう。
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4-5.自身に合った寝具に変える
寝汗の対策は、無理のない範囲で組み合わせて対策していくのが効果的です。あなたの生活に合わせて、無理なく実行できるものを見つけてみてください。
4-5-1.速乾性のシーツを敷く
いつもの敷布団の上に、速乾性のシーツを一枚敷くのも効果的な対処法です。速乾性のシーツを敷くと、通常のシーツでは吸収しきれない汗も吸いとってくれるうえ、高い通気性ですぐに乾くため、寝汗が出ても快適に眠れます。
4-5-2.汗をかきやすい箇所に薄手のタオルを敷く
局所的に寝汗がひどい場合は、汗をかきやすい箇所に薄手のタオルを敷いて受け止めてあげるのも良い対策となります。寝汗が出やすい箇所は人によって異なりますが、一般的には上半身に多く、頭部や首筋からの汗が多いといわれています。
4-5-3.熱のこもりにくいマットレスにする
マットレスを自分に合ったものに変えるとより快適な睡眠が取れるでしょう。
寝汗対策でマットレスを選ぶときは、吸湿性と乾きやすさ、通気性に着目しましょう。睡眠に最適とされている布団の中の温度は33度前後であり、その温度を維持できるよう、熱のこもりにくいマットレスを選びましょう。
4-6.寝汗がひどい場合は一度病院へ
あくまで目安ですが、以下のような症状があるときは寝汗が過剰になりすぎているかもしれません。
・寝汗で気持ち悪くなり、夜何度も目が覚め着替えをする
・翌朝起きたとき寝間着や寝具がビショビショになっている
寝汗自体は誰でもかくものですが、極端に多い場合は何らかの異常が隠れている可能性があります。寝汗はあまり深刻なものではないと捉えがちですが、寝汗の原因となっているものには健康上のリスクが大きいものが多いです。寝汗に悩んでいる場合は一度医療機関で診察を受けるようにすると良いでしょう。
まずは、かかりつけの内科で診察を受け、女性であれば婦人科での診察も検討してみましょう。
5.まとめ|寝汗の原因を理解して正しく対処しよう
寝汗がすごい場合、身体の機能の乱れや体調不良が原因である場合が多く、就寝前にリラックスしたり、規則正しい生活を送ることで対処できます。
ただし、異常なほどに寝汗がでてしまう場合には、異常が隠れている可能性もあるので、紹介した対策でも効果がない場合や過剰だと感じている場合には、一度医療機関で診察を受けるようにしましょう。
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