寝汗がすごい原因は?最適な対策・考えられる症状を解説

寝汗がすごい!過剰な寝汗の原因と対策

「夜、寝ている最中に寝汗の気持ち悪さで起きてしまう」
「起床時に寝間着が汗でビショビショになっているなど、寝ている間の汗がすごくなってしまう」

このように、寝汗でお悩みの方も多いのではないでしょうか。

汗の量というのは体格や筋肉量、室温などによっても左右されますが、寝間着がビショビショになってしまうくらいの量というのは、何らかの異常がある可能性もあります。

この記事でわかること
・寝汗がすごい原因
・寝汗がすごい時に考えられる症状・疾患
・寝汗の対策方法


本記事では、寝汗がすごくなってしまう原因と可能性として考えられる症状や疾患について解説します。また寝汗の対策方法も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

1.寝汗がすごい原因とは?

寝汗をたくさんかいてしまう場合、以下のような原因が考えられます。

寝汗の主な原因
・過度のストレス
・ホルモンバランスの乱れ
・睡眠環境が良くない
・肥満の影響


ひとつずつ詳しく解説しますので、ご自身の当てはまる原因を考えてみましょう。

1-1.過度なストレス

過度のストレスや昼夜逆転の生活などを繰り返していると、自律神経が乱れてしまいます。自律神経とは交感神経と副交感神経からなる神経です。自律神経は不随意(無意識的)に働く神経で、人が生命を維持するために24時間人体のあらゆるところで働いています。

心臓を動かして血液を全身に循環させたり、呼吸をして酸素を取り入れたり、食事で摂取した栄養素を消化吸収したり、汗をかくことで体温調節をしたりと非常に幅広い働きをしています。

極度なストレスがかかると、自律神経による血管の拡張と収縮のコントロールがうまく効かなくなり、大量の発汗につながります。

1-2.ホルモンバランスの乱れ

加齢によりホルモンバランスが乱れている可能性があります。これは更年期に起こりやすい現象です。更年期とは、女性の閉経前後の約10年間を指す期間です。おおよそ40歳を過ぎたあたりから50歳代半ばまでが更年期となり、この期間にはホルモンのバランスが変わるため、体調を崩してしまうことがあります。

その影響の一つとして汗の量が増えることがあります。なお、男性でも、40歳ごろから同じ状態になる人もいます。

女性ホルモン(エストロゲン)の変化

1-3.睡眠環境が良くない

夏に冷房をつけておらず体温が上がっている場合や、冬に極端な厚着をしてしまっている場合に、発汗量が多くなることもあります。これらは異常ではないので、無理せずクーラーを使ったり適切な寝間着を着るようにしたりすることで解決します。

関連:夏の夜でも快適に寝れる温度は25度から26度程度!その理由を解説

1-4.肥満の影響

標準体重よりも明らかに体重が多く、BMI基準で肥満となっている場合、それが寝汗の原因になっていることもあります。寝汗が少なかった頃に比べて体重が増えた人は、そのために寝汗が増えているのかもしれません。

また、肥満によって引き起こされる不調の場合にも、睡眠の質が低下して寝汗が多くなってしまうことがあります。

2.寝汗がひどい時に考えられる症状・疾患とは?

ここまででは、寝汗がすごい場合の主な原因について解説してきました。多くの場合は前章でお伝えしたような、生活面での原因が考えられますが、異常なほどに寝汗が多い場合には注意が必要です。

過剰に寝汗をかいてしまう場合、生理的な現象ではなく何らかの異常が隠れている可能性が高くなります。過剰に寝汗をかいてしまう原因には以下のようなものがあります。

過剰な寝汗から考えられる症状・疾患
・睡眠時無呼吸症候群
・多汗症
・甲状腺機能亢進症
・更年期障害


ここからは各症状や疾患について、特徴と原因について解説します。

2-1.睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群とは簡単に言うと、寝ている間に呼吸が止まってしまうことです。止まってしまうといっても一時的なものなので、死亡する可能性があるものではありません。寝ている間のことなので、自分ではなかなか気づきづらいことが特徴です。

原因は気道が塞がってしまうことです。眠っている状態では全身の筋肉が弛緩します。仰向けに寝ていると舌が喉に落ちてきてしまい、気道が塞がってしまいます。その結果酸欠の状態になり、足りない酸素を補おうと身体は心拍数を高くします。心拍数が高い状態は心身ともに、覚醒に近い状態となっているため睡眠の質が極端に低下します。

また睡眠時無呼吸症候群の場合、呼吸が止まってしまう息苦しさでむせてしまったり、寝相が悪くなったりするなどの特徴もあります。

2-2.多汗症

多汗症は発汗量が多くなってしまう状態です。主に起きている時に精神的な緊張やプレッシャーから、汗が多くなってしまいます。

発汗する場所は手のひらや足の裏、脇が多いです。夜間に寝ている最中に悪夢などを見た結果、緊張して寝汗が過剰になってしまうことがあります。

2-3.甲状腺機能亢進症

のどぼとけのあたりにある甲状腺という器官は甲状腺ホルモンを生産しています。甲状腺ホルモンは身体の代謝を活発にする働きがあります。

甲状腺に何らかの異常が現れ、甲状腺ホルモンの生産が活性化すると甲状腺機能亢進症となります。代謝が活発になるため、体温が高くなり汗をかきやすくなります。

2-4.更年期障害

女性ホルモンのバランスが崩れる更年期には、自律神経のバランスが乱れるため、血管の収縮や拡張がうまくコントロールすることができません。血管は体温を下げたいときに拡張し、体温を維持したいときに収縮します。これは血液が外部の温度に触れる面積を調節することで、体温を調整する働きです。

しかし更年期で体温を下げたいのに血管の収縮がうまくできないと、汗を大量にかいてしまいます。

3.寝汗の対策とは?

寝汗自体は人間の健康に害があるものではありません。しかし汗をかきすぎた結果、気化熱で体が冷え風邪を引いてしまったり、汗の気持ち悪さで深夜に目が覚め、睡眠の質が低下したりすることはあります。

寝汗を軽減するにはどのようにすればよいのでしょうか?本章では、寝汗を軽減できる以下の対処法を紹介します。

寝汗の対策方法
・就寝前にリラックスする
・規則正しい生活を送る
・室温や寝間着は適切なものを選ぶ
・自身に合った寝具に変える

3-1.就寝前にリラックスする

リラックスすることで、体は日中の活発な状態から、休息モードに切り替わります。興奮状態のままで布団に入ると、寝つきが悪かったり眠りが浅かったりして、ゆっくりと休むことができません。

ぬるめのお風呂に入ったり、穏やかな音楽やラベンダーの香りで環境を整えたり、自分なりにリラックスできる環境を作りましょう。

3-2.規則正しい生活を送る

体の機能の乱れや体調不良が原因で寝汗が出ているのであれば、バランスを整えることも効果的なアプローチです。体内環境を整えるためのコツを紹介します。

3-2-1.生活リズムを整える

体のバランスは生活リズムが一定であれば、整いやすくなるものです。おおよそ定まった時間に寝起きし、食事の時間を定め、定期的に運動の時間を取れば、バランスも次第に整っていくことでしょう。

3-2-2.食生活を改善する

食生活は、自分の体を左右する重要なもの。基本になるのはバランスの良い食事です。主栄養素である炭水化物・タンパク質・脂質のバランスを整え、ビタミンやミネラル類を摂取するために野菜も積極的に取りましょう。
女性の場合は、特に納豆や豆腐、枝豆などの大豆製品を食べるようにすると、女性ホルモンに似た成分を含むため、体調を整えるのに役立つでしょう。

3-2-3.定期的に運動する

定期的な運動には、体の働きを調整する効果があり、体調不良の緩和にも良いとされています。特に、ウォーキングやヨガなどの有酸素運動が効果的です。1日に30分程度を目安に運動するとよいでしょう。

3-3.室温や寝間着は適切なものを選ぶ

体温調整は冷暖房や衣服で行うのが基本です。体に悪そうだからと言って、夏場にクーラーを使わなかったり、冬に寝間着を重ね着したりすると体温が高くなって発汗量も増えてしまいます。

なんらかの異常が原因ではない寝汗は体温調整のミスが原因であることが多いため、健康管理のためにも室温と寝間着は適切なものを選ぶようにしましょう。

3-4.自身に合った寝具に変える

寝汗の対策は、もちろん一つだけでも効果はありますが、無理のない範囲で組み合わせて対策していくのが効果的です。自分の生活に合わせて、無理なく実行できるものを見つけてみてください。

3-4-1.速乾性のシーツを敷く

いつもの敷布団の上に、速乾性のシーツを一枚敷くのも効果的な対処法です。速乾性のシーツを敷くと、通常のシーツでは吸収しきれない汗も吸いとってくれて、高い通気性ですぐに乾くため、寝汗が出ても快適に眠ることができます。

3-4-2.汗をかきやすい箇所に薄手のタオルを敷く

局所的に寝汗がひどい場合は、汗をかきやすい箇所に薄手のタオルを敷いて受け止めてあげるのも良い対策となります。寝汗が出やすい箇所は人によって異なりますが、一般的には上半身に多く、頭部や首筋からの汗が多いようです。

3-4-3.熱のこもりにくいマットレスにする

寝具は良い睡眠をとるのに非常に重要な部分です。シーツを変えるのも大切ですが、根本的にマットレスまで自分に合ったものに変えるとより効果的でしょう。

寝汗対策でマットレスを選ぶときは、吸湿性と乾きやすさに着目しましょう。また、通気性も大切なポイントになります。睡眠に最適とされている布団の中の温度は33度前後ですので、その温度を維持できるよう、熱のこもりにくいマットレスを選びましょう。
 

3-5.寝汗がひどい場合は一度病院へ

あくまで目安ですが、寝汗で気持ち悪くなり夜何度も目が覚め着替えをする、翌朝起きたとき寝間着や寝具がビショビショになっている、というときは寝汗が過剰になりすぎています。寝汗自体は多かれ少なかれ誰でもありますが、極端に多い場合は上述したように何らかの異常が隠れている可能性があります。

寝汗はあまり深刻なものではないと捉えがちですが、寝汗の原因となっているものには健康上のリスクが大きいものが多いです。寝汗に悩んでいる場合は一度医療機関で診察を受けるようにするとよいでしょう。まずはかかりつけの内科で診察を受ければよいですが、女性であれば婦人化で診察を受けても大丈夫です。
 

4.まとめ|寝汗の原因を理解して、正しく対処しよう

寝汗がすごい場合、体の機能の乱れや体調不良が原因である場合が多いです。生活面での不調が原因で寝汗が多い場合には、就寝前にリラックスしたり、規則正しい生活を送ることで対処できます。

ただし異常なほどに寝汗がでてしまう場合には、異常が隠れている可能性もあるでしょう。ご紹介した対策でも効果がない場合や過剰だと感じている場合には、一度医療機関で診察を受けるようにしましょう。
 

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