低反発マットレスがおすすめな理由 メリット・デメリット 解説

寝具は睡眠の質を高めるために重要なポイントになります。マットレスを選ぶとき、どのようなことを重視していますか?マットレスの良さは横になったときの寝心地だけではありません。理想的な寝姿勢を維持して睡眠の質を高めるためには、低反発素材のマットレスを選ぶことも大切な選択肢の一つです。なぜ低反発マットレスは睡眠の質を高めるのでしょうか?
1.低反発マットレスのメリット
睡眠の質を高めてぐっすりと眠るためには寝具の質はとても重要です。マットレスを適当に選んでしまうと、体重が腰や臀部に集中しやすくなります。起床時の腰の痛みの原因にもなりますし、睡眠の質を低下させてしまうこともあります。それではなぜ、低反発素材のマットレスがおすすめなのでしょうか?
1-1.寝心地がいい
低反発マットレスは寝心地のよさが特徴です。低反発マットレスは弾力性や復元力に富んでいて、体型や体重などの個人差に関わらず使うことができます。通常の寝具だと体型や体重によっては大きく沈み込んでしまったりすることで、個人差に応じたマットレスを選ぶ必要が出てきます。しかし低反発マットレスは体型、体重、果ては体温に合わせて適切な沈み込みをしてくれるため、様々に合わせることができます。色々な人が使いやすいというのはメリットの一つでしょう。仮に夫婦や子どもと一緒に寝ているとしても、共通して使用することができます。
1-2.フィット感がある
低反発マットレスの寝心地は比較的柔らかく、包み込まれるようなイメージがあります。理想的な就寝中の姿勢というのは直立している姿勢がそのまま横になったような状態です。低反発マットレスはこの寝姿勢を無理なく安定させてくれるため、自然な姿勢を保ちやすくなります。フィット感がないマットレスを使用していると、不自然な姿勢になってしまうことがあります。寝ている最中に負担が掛かりやすい部位は腰ですが、不自然な姿勢が続くことで腰付近の筋肉が疲労し、起床時の痛みや不快感に繋がることもあります。
1-3.体圧分散性が高い
睡眠中は特定の部位に負担が集中しやすくなっています。マットレスと触れる面積の多い、肩や腰部、お尻などの部位は負担が掛かりやすいと言えるでしょう。負担が掛かった状態が長く続くと、寝ている間でもその部位の周辺筋肉は緊張してこわばってしまいます。筋肉が緊張すると疲労物質や睡眠時の痛みの原因物質が蓄積して、翌朝の痛みの原因となります。
睡眠の質を高めるためには特定の部位への負担の集中を避けることが重要になります。体圧分散性とは体圧(体重による圧力)を特定の部位だけではなく、全身に散らすことで特定部位の負担を軽減できる性能のことを指します。低反発マットレスは包み込むようなフィット感があり、全身の多くの部分がマットレスと接地するようになります。
1-4.睡眠時の肩の痛み、腰の痛みを軽減してくれることも

朝起きたときに肩や腰の痛みを感じる悩みを持つ人は多いのではないでしょうか?これは、夜間就寝中にそれらの部位に負担が掛かり、寝ていても筋肉が緊張することで起こります。低反発マットレスは柔らかく包み込むようなフィット感で、全身の多くの部分がマットレスと触れます。そのため体重による圧力(体圧)を分散させることで、特定部位への負担を避け、睡眠時に生じる肩や腰の痛みを軽減してくれる働きが期待できます。目が覚めたときの肩や腰の痛みで悩んでいる人にはおすすめと言えます。
1-5.寝返りの回数を減らしてくれる
本来、寝返りというのは必要なものです。人間は一晩でおよそ20-30回の寝返りを打つと言われています。これは寝相が悪いということではなく、同じ姿勢で眠り続けてしまうと特定の部位に負担が掛かり続けてしまうためそれを避けるために行われています。寝返りを十分に打っているならば、寝ている時に肩や腰に体圧が集中することもなく、痛みは起きづらいでしょう。しかし中には寝返りの回数が少ない人もいて、その人は睡眠時の肩や腰の痛みに悩まされることとなります。低反発マットレスは体圧分散性が高く、寝返りが少なくても睡眠時の腰や肩の痛みが生じにくいことが特徴です。寝返りの回数が少なく、起床時の肩や腰の痛みに悩んでいる人にはおすすめです。
1-6.柔らかい寝心地が好きな人にもおすすめ

通常、柔らかいマットレスは寝ている時に腰や肩の痛みが起きやすくなってしまいます。柔らかいマットレスを使用すると、深く沈み込んでしまいます。その状態だと特に腰に負担が掛かりやすくなり、朝起きたときの腰の痛みの原因となります。
しかし低反発マットレスは柔らかい寝心地であるのにも関わらず、体圧分散性が高く反発力と弾力性があるため、腰部に負担が集中しすぎません。「柔らかい寝心地が好き」という人でも睡眠時の腰への負担を気にせずに使用することができます。
1-7.メンテナンスの手間がほとんどかからない
低反発マットレスは素材の特性上通気性が悪かったり、汚れやすかったりするというデメリットがありました。低反発ウレタンフォームは細かい泡のような構造になっているため、空気が通りづらく、また水洗いできなかったためです。しかし現在では通気性がよい低反発素材で作られていたり、抗菌仕様のカバーを付属させることで汚れをつきづらくするような工夫がされている商品が増えています。低反発マットレスは洗濯することができませんが、その分メンテナンスの手間がほとんどかからないことがメリットです。もしも衛生面で気になる時は陰干しをするとよいでしょう。
1-8.今あるベッドや布団に敷くだけ
低反発マットレスに限りませんが、オーバーレイマットレスの場合は新しいベッドや布団を購入する必要がありません。現在使用しているベッドや布団に敷くだけで使用を開始することができます。とても手軽に始めることができるのも、メリットの一つです。
2.低反発枕と合わせることも大事なポイントの一つ
低反発マットレスと低反発枕は合わせて使用することをおすすめします。仮にどちらか一方だけ、低反発素材のものにしたら、せっかく頭部か腰部のどちらかは安定しているのに、もう片方が不自然な姿勢となってしまい、寝ている時の肩や首、腰の痛みが効率的に軽減できない場合もあります。体圧分散性が高い低反発素材の枕とマットレスはなるべく合わせて使うことで、さらに体圧分散性が高まり体の特定の部位に負担が集中することをより避けることが期待できます。
関連:低反発枕のメリット・デメリットまとめ 知っておきたい3つのポイントとは?
3.まとめ
・低反発マットレスはフィット感が高く柔らかい寝心地が特徴
・体圧分散性も高く寝ている時の腰や肩など特定部位への体圧の集中を避けてくれる働きがある
・体圧が分散されることで睡眠時の肩や腰の痛みを軽減してくれる働きも
・寝返りが少なく寝ている間に肩や腰に痛みが生じやすい人にもおすすめできる
・今あるベッドに敷くだけなので手軽に始められ、メンテナンスも比較的楽
・低反発マットレスと低反発枕は併用することも大事なポイントの一つ
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