寝る時に肩に力が入るのはなぜ?原因や負担を減らす方法を紹介

睡眠時の肩に負担がかかる!?NGな睡眠習慣とは

寝起きに感じる肩や首が重たいと感じる状態、その原因は毎日の睡眠習慣にあるかもしれません。日々のストレス、寝る姿勢や寝具によって睡眠時の身体への影響は大きく変わります。こちらでは睡眠時に肩に負担をかけている原因、その対応策について解説していきます。

睡眠時や起床時、なんだか首や肩がつらい...とお困りではありませんか?

もしかしたらその原因は「合わない枕を使っている」ことにあるかもしれません。

合わない枕を使い続けることで、肩や首への負担をはじめ、様々な不調を引き起こす他、「寝ているはずなのになかなか疲れがとれない...」と、快眠を妨げる原因にも繋がります。

もしも現在そんなお悩みをお持ちであれば一度枕の見直しをおすすめします。

自分に合った枕を探す
目次

1.睡眠時の肩の負担になっているかも?NGな睡眠習慣3つ

睡眠時の肩に負担がかかる原因となるNGな睡眠習慣は主に3つ挙げられます。どのようなものがあるのか1つずつ見ていきましょう。

1-1.ストレスでイライラしたまま就寝している

寝る前にその日にあった嫌なことや不安なことを考えて寝つきが悪くなるようなことはないでしょうか?ストレスを抱えた状態でいると、身体が興奮状態になり、ストレスが溜まってしまいます。すると眠るために重要な心身をリラックスさせることができなくなり、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったりして、身体が十分に休息を取ることができなくなります。結果身体の疲労物質を軽減することができず、睡眠時の肩にも負担がかかってしまうことがあります。

1-2.冷えや寒さで身体が縮こまった状態で寝ている

身体が冷えたり、寒かったりすると老廃物が蓄積しやすくなり、筋肉がこわばってしまったり、緊張が高くなったりして、睡眠時に肩の負担を強めてしまいます。また寒さで身体が縮こまることで、肩や首まわりの筋肉も縮んだ状態となってしまい、睡眠時の肩の負担の原因となってしまいます。

1-3.肩に負担のかかる寝姿勢になっている

睡眠時の肩や首の位置によって、負担を強めてしまうことがあります。特に高さの合っていない枕を使用していると、寝ている間に肩や首まわりの筋肉が変に縮んだり、伸び過ぎたりして睡眠時の肩の負担につながってしまいます。また、うつ伏せ寝でどちらが一方に顔を傾けていたり、横向き寝でどちらかだけに体重がかかっていたりする寝姿勢も、睡眠時の首や肩に負担をかけてしまうことになります。

肩に負担のかかる寝姿勢の例

2.睡眠時の肩の負担をラクにして眠る方法

これまで睡眠時に肩に負担をかける睡眠習慣について紹介してきました。では、どのような対策をすれば肩や首に負担をラクにして眠ることができるのでしょうか?簡単に実施できる方法を紹介していきます。

2-1.就寝前はリラックスする

就寝前にストレスを感じていると、身体や脳が興奮状態になり良い睡眠を得にくくなります。良い睡眠を得るためには、就寝前にできるだけリラックスすることが重要です。就寝前にリラックスするための簡単な方法を3つ紹介していきます。

2-1-1.ぬるめの湯船に入浴する

入浴には心や身体がリラックスする効果が得られるといわれています。より良い睡眠を得るには約38~40度の少しぬるめのお湯にゆったり浸かることが良いでしょう。そうすることで、身体に溜まった老廃物が軽減されやすくなります。また筋肉がほぐれて、身体の緊張も緩み、心身ともにリラックスすることができます。
また入浴は就寝の1時間ほど前に済ませることが効果的です。なぜなら、入浴によって温まった身体の深部体温が下がり始める時がもっとも眠くなるタイミングといわれており、そのタイミングが入浴から1~2時間後だからです。夏の暑い時期はシャワーだけで済ませる人も多いかと思いますが、きちんと湯船に浸かることによって肩への負担をラクにする良い睡眠が得られやすくなります。

2-1-2.肩甲骨のストレッチをする

就寝前に肩甲骨のストレッチをすることも良いでしょう。ストレッチをすることで肩周りがほぐれて、筋肉の緊張が和らぎます。またストレッチはリラクゼーション効果も得られるため、より良い睡眠を得ることができます。

肩甲骨のストレッチ方法は以下の通りです。
① 両腕を真っ直ぐに上に伸ばして、耳に腕をくっつけます。
② そのまま両腕を真横から下ろしていき、肘を曲げて脇をしめます。両腕でアルファベットのWを作るような感じです。この時にしっかりと胸を張って、肩甲骨を内側に寄せるのがポイントです。
③ 両腕を真っ直ぐ伸ばして①の姿勢に戻します。
④ ①~③を10回繰り返します。

2-1-3.アロマやマッサージグッズでリラックスタイム

寝る前にアロマを焚いたり、マッサージをしたりすることで良い睡眠が得られるといわれています。アロマは香りが脳を刺激するので、リラックスタイムにピッタリで、マッサージは筋肉の緊張をほぐす効果が期待できます。アロマは準備や道具を揃えるのに手間がかかる印象ですが、アロマオイルをハンカチやティシュなどに染み込ませ、枕元に置いておくだけでも効果的です。
また最近は、孫の手のように肩や背中に簡単に届くツボ押し棒や、首に巻き付けるタイプの電動マッサージ機など、手ごろなマッサージグッズが増えてきています。寝る前に少し行うだけでも筋肉がほぐれて効果的です。

2-2.肩や首を暖かくして寝る

肩や首まわりが冷えてしまうと、血管が収縮して、肩や首の筋肉がこわばったり、緊張が高くなったりして睡眠時の肩の負担を強めてしまいます。肩や首まわりを温かくして寝るための対策についてみていきましょう。

2-2-1.エアコンで室温を調整

冬の時期は室温が低くなりやすいため、肩や首が冷えてしまい、筋肉がこわばってしまいます。そのため寝る前にエアコンで部屋を温めておくと良いでしょう。
また夏の暑い時期は、冷房が効き過ぎてしまうことによって、身体が逆に冷えてしまうことがあります。室内の温度を下げ過ぎないことや風が直接身体に当たらないようにしましょう。

理想的な就寝時の温度・湿度

2-2-2.マットレス、かけ布団を見直す

寝ている時には大量に汗をかきますが、それが冷えてしまうと肩や首が緊張しやすい状態になってしまいます。そのため、マットレスや掛け布団は吸湿性、放湿性、保温性の高いものが望ましいでしょう。長い期間使用しているマットレスやかけ布団は、吸湿性や保温性が失われていることもあるため、見直すことも大切です。

2-3.自分に合った枕を選んで、寝姿勢を整える

肩への負担をラクにして睡眠をとるためには、自分に合った枕で寝姿勢を整えることは非常に大切です。枕の選び方、枕が合っているかチェック方法、調整の仕方について見ていきましょう。

2-3-1.枕の選び方

枕にも多くの種類があり、どれを選べば良いのか迷うかと思いますが、重要なポイントとなるのは、「高さ」「サイズ」「素材、硬さ」「形状」の4つです。
「高さ」は体型や年齢などによって変わってきますが、男性や体格の良い方は高めの枕がおすすめです。逆に女性や細身の方は低めの枕の方がフィットしやすいです。
「サイズ」は小さめ(約35×50cm)、基本(約63×43cm)、大きめ(約50×70cm)とあり、身体の大きさや好みによっても変わってきます。日本人は基本サイズに合わせて作られていることが多いので迷ったら基本サイズを選ぶのが良いでしょう。
「素材、硬さ」は、ふんわり高級感のある羽毛や柔らかいフィット感のある低反発ウレタン、硬くて重量感のあるそば殻など多くあります。自分の好みに合わせて素材を選ぶことが重要です。
「形状」は主に昔からある標準の長方形型、首と頭のカーブに合わせて自然な寝姿勢をキープする首元安定型、寝返りや横向きに寝るときにも首の負担を軽減する頸椎支持型、自分オリジナルのオーダー型があります。目的に合わせて、自分にぴったりなものを選びましょう。

2-3-2.枕があっているかチェックする方法、調整の仕方

自分が使っている枕があっているか判断するチェック方法を2つ紹介します。
1つは首と敷布団との間にすき間ができていないかどうかです。枕が首と敷布団の間をすき間なく埋めることで頭が安定し、肩への負担がラクなリラックス環境で睡眠をとることができます。
もう1つは首の骨の自然なカーブが維持できているかどうかです。首の自然なカーブの目安は、寝ている敷布団の面に対して、約5度程度あごを引いている状態が理想的と言われています。この2つをチェックすると枕が自分に合っているかどうかが判断できます。
枕が合っていない場合、自分で調整してみるのも良いでしょう。枕の素材が羽毛などの独立素材の場合は、中の素材を補充したり、量を減らしたりして高さを調整することが可能です。ウレタン製で高さが低く感じる場合は、枕の上にタオルを敷いて高さを補てんすることができます。高く感じる場合は調整することは難しいので、新しく購入することをおすすめします。

理想的な枕の高さ

3.まとめ

睡眠は一日の中でも多くの時間を費やすものなので、身体へ色々な影響を与えます。寝起きに感じる肩の負担も、悪い睡眠習慣から起こっているケースが少なくありません。今回は睡眠時の肩に負担をかける睡眠習慣の簡単な改善方法を紹介しました。睡眠時の肩の負担に悩まされている人は是非試してみてください。

アクセスランキング

  1. 寝過ぎたときの頭痛、4つの対処方法 寝過ぎと偏頭痛の関係は?
    偏頭痛になる理由は寝過ぎのせい?治らない時の4つの対処法
  2. 寝不足で気持ち悪い。睡眠不足の吐き気はなぜ起こる?おすすめ対処法
    寝不足が気持ち悪いのはなぜ?原因や吐き気が起きた時の対処法
  3. 寝過ぎで背中が痛いのはなぜ?対処法や痛みを予防する方法を解説
    寝過ぎで背中が痛いのはなぜ?対処法や痛みを予防する方法を解説
  4. 寝不足の頭痛は要注意。睡眠不足のリスクと影響7つの対処法と3つの予防法
    寝不足による頭痛の原因と治し方は?予防法まで詳しく解説 
  5. 寝起きの肩の痛み対策 原因と予防法
    寝起きに肩が痛いのはなぜ?対処法や予防方法まで詳しく解説
  6. 寝汗がすごい!過剰な寝汗の原因と対策
    寝汗がすごいのは病気のせい?原因や寝汗を抑える方法も解説
  7. 食後に眠くなる理由は?ランチ後の急激な眠気対策
    食後に眠くなる原因は?すぐにできる眠気対策も紹介
  8. 首が痛い…「ストレートネック」「寝違え」など、原因チェック
    寝起きで首が痛いのは寝違え?ストレートネック?対処法も解説
  9. つらい寝違え、二度としたくない!予防する方法は?
    寝違えが起きる原因とは?すぐできる治し方や予防法を紹介
  10. 日中あくびが止まらない 原因と予防方法
    眠くないのにあくびが止まらないのはなぜ?原因と予防法を紹介
※本記事で提供される情報は、医師や専門家の監修の下、信頼性の維持に努めておりますが、その完全性、正確性、安全性等について、当社はいかなる保証もいたしません。
※本記事で提供する情報の閲覧、収集、利用等については、閲覧者様ご自身の責任において行っていただくものとし、万一閲覧者様に何らか損失、損害、その他不利益が生じた場合においても、当社は一切の責任を負いません。
※本記事で提供する情報は、診療行為、治療行為、その他一切の医療行為を目的とするものではなく、特定の効能・効果を保証したり、あるいは否定したりするものではありません。
※本記事で提供される情報は、あくまで一般論であり、特定の商品を推薦・推奨するものではなく、またその効果を保証するものではありません。
※閲覧者様が、ご自身の医療上の問題の解決を図りたい場合は、医師や専門家等に相談の上、適切な医療機関をご受診ください。