昼寝の時間は15分から30分程度が最適!効果を高める仮眠法とは

昼寝の時間はどれくらいが最適?仮眠の効果と注意事項

どうしても日中の眠気がつらいとき、少しだけ仮眠をすると頭がスッキリして集中力や注意力が向上します。ただし難しいのが長すぎる昼寝はNGだということ。昼寝が長すぎると、かえって脳が寝る体制となり、眠気が増してしまいます。日中の眠気を解消するために仮眠を取りたいとき、どれくらいの時間にすればよいのでしょうか?

なんだかスッキリ起きられない…そんな日が続いたら

もしかしたらその原因は「合わない寝具を使っている」ことにあるかもしれません。体に合わない寝具を使い続けることで、寝心地の悪さを感じるうえに、首や腰、背中への負担など様々な不調を引き起こす原因にも繋がるため注意が必要です。もしも現在そんなお悩みをお持ちであれば一度寝具の見直しをおすすめします。

知っておきたい寝具の選び方
目次

1.昼寝の効果とは

眠気を無理に我慢して仕事や勉強に集中しようとしても、集中力や注意力が維持できずにパフォーマンスが落ちてしまいます。どうしても眠い時は一度、過眠をしてから仕事や勉強に戻るようにするとよいでしょう。一度、過眠を取ると眠気は思った以上に解消されます。

1-1.なぜ昼間に眠くなるのか

なぜ、人は昼間に眠くなるのでしょうか?日中は自律神経のうち、心身を興奮させる交感神経が優位になっているため、眠気が生じづらいはずです。昼間に眠くなる原因はいくつかありますが、その代表的なものを解説していきます。

1-1-1.睡眠不足・睡眠負債

まず考えられるのは睡眠不足です。前日、つい夜更かしをしてしまった、忙しくて帰りがいつも0時を過ぎる、そういったときは睡眠時間そのものが不足しています。睡眠時間が足りないと、脳の疲労は回復しきれず、休息が必要な状態が続きます。そのため、脳を回復させようとして眠気が生じるようになります。

前日にたまたま睡眠時間が足りない程度ならば、その日に早めにベッドに入るようにすれば睡眠不足は解消されます。しかし慢性的に睡眠不足が続いていると、睡眠負債となってしまいます。睡眠負債が溜まると、少々睡眠時間を増やした程度では脳の疲労が取れずに集中力や注力の欠如、眠気などに襲われるようになります。

午前中は気を張ってしっかりと仕事ができたとしても、昼食を食べてリラックスすると、副交感神経の働きが高まり眠気が生じやすくなります。

関連:睡眠負債とは?セルフチェック法と対策のヒント

1-1-2.意欲の低下

「仕事をしなければいけない」「授業をきちんと受けなければいけない」、このように意欲があると眠気は自然と抑えられます。しかし昼食後、満腹感を得ることにより満足感が生じて「意欲の低下」が引き起こされます。食事を消化、吸収するために副交感神経の働きが優位になることも合わさり、昼食後はどうしても眠気が生じてしまいます。

関連:昼間に眠くなりにくい方法は?仕事中・勉強中の強烈な眠気対策

1-1-3.作業の飽き、退屈感

午前中から仕事や勉強をしていて、特定の作業などに飽きてしまい退屈を感じると眠気を生じやすくなります。会議などで眠気が生じるのと同じ理屈です。どうしてもやらなければいけないと自覚はあるのに、眠気が生じてしまいます。

1-2.昼寝をすると眠気が覚める

このような生活習慣による眠気は、いっそ仮眠を取ると解消されます。適切な時間の仮眠を取ることで、眠気は抑えられ、集中力や注意力が高まり、仕事や勉強の効率が上がります。つらい眠気に困っているならば、思い切って昼寝をするようにするとよいでしょう。

2.適切な昼寝の時間とは?

適切な昼寝の時間とは?

どうせだったら眠気が完全に覚めるまで昼寝をしたいものです。しかし現実問題、そうはいきません。昼休みなどの限られた時間で眠気を解消するためには適切な昼寝の時間を取ることが必要です。昼寝の時間はどのくらいがよいのでしょうか?

2-1.昼寝の時間は15-30分程度

思ったよりも短いと感じるかもしれませんが、昼寝の時間は15分から30分程度がベストです。これはノンレム睡眠とレム睡眠の働きによります。ノンレム睡眠は脳が休んでいる状態で、レム睡眠は脳が働いている状態です。眠気を解消させるにはノンレム睡眠を効率よくとる必要があります。

2-2.なぜ15分程度なのか

ノンレム睡眠には眠りの深さに応じてステージが1から4に分類されます。寝付いてから5分後くらいはごく浅い眠りとなっています。その後5分からステージ2の眠りとなります。その後、20分を超えるあたりからステージ3の眠りに突入していきます。

2-2-1.ステージ2で起きるのがポイント

ステージ3を超えるとノンレム睡眠は深い眠りへと入っていきます。脳が深く眠るために、そのタイミングで起きたとしても、眠気や倦怠感が残ってしまいます。一方でステージ2までで昼寝を終わらせると、ノンレム睡眠の効果で脳は休息を取れ、また眠り自体もそこまで深くなっていないのでスッキリと起きることができます。人によって寝付くのにかかる時間が異なるので、15分から30分ほどとしましたが、寝付いてから15-20分くらいで起きるのが適切な昼寝の時間です。

2-3.長すぎる仮眠はNG

反対に30分を超えて昼寝をしてしまうと、ノンレム睡眠が深くなってしまうので、スッキリと目覚めにくくなってしまいます。睡眠による脳の休息効果も大きくなってしまうため、夜になかなか寝付けなくなることもあります。昼寝をする時は寝付くまでの時間を含めて15分から30分程度にするようにしましょう。

3.適切な仮眠方法とは?

適切な仮眠方法とは?

せっかく仮眠をする時間を作っても、その方法を間違えてしまうとかえって眠気が高まってしまうことがあります。昼間に仮眠を取る際に、気を付けたいポイントを紹介します。

3-1.人が眠くなる時間は昼食後から14時くらい

昼食を食べてから14時くらいまでの間は、副交感神経も働き満腹感も持続するため、最も眠気が生じやすい時間帯です。昼寝をするならば、この時間に済ませると眠気の解消や集中力の向上に効果的です。

3-2.15時を過ぎたら眠気は我慢する

昼食を食べたタイミングによっては15時を過ぎても眠気が生じることもありますが、15時を過ぎてからの昼寝は避けた方が良いでしょう。夕方近くなり、そろそろ副交感神経の働きも高まってきて夜、就寝するための準備をしている時間帯です。この時間帯に昼寝してしまうと、夜なかなか寝付けなくなってしまうことがあります。

3-3.時間が取れるなら毎日昼寝をしてもよい

昼食後から14時までの時間帯の15分程度の昼寝ならば、夜の入眠にほとんど影響を与えません。眠気の解消と疲労回復のため、時間が取れるならば毎日昼寝をしても、生活リズムには影響を与えないので、安心して昼寝ができます。

3-4.昼寝の前にカフェインを摂取すると覚醒が促される

15分程度の昼寝でよりスッキリと目覚めるためには、昼寝の前にコーヒーや緑茶などのカフェインが含まれた飲み物を飲むのがおすすめです。昼寝をしている最中にカフェインの血中濃度が高まり、スッキリと覚醒できるようになります。ただし大量にカフェインを摂取すると、夜寝付きづらくなってしまうこともあるのでカフェインタブレットなどを利用するのは避けたほうが安心です。

3-5.昼寝の時間は30分を超さないこと

昼寝の時間が30分を超してしまうと、眠気や倦怠感が強くなるほか、夜寝付けないことにも繋がります。携帯電話のアラームなどで15分で起きて、まだ時間があるからと二度寝をしてしまうのは避けるようにしましょう。15分の仮眠を取ったらしっかりと起きて、どうしても眠気が残っているようならば冷たい飲み物を飲んだり、顔を洗ったりしましょう。

4.まとめ

・睡眠不足や睡眠負債により、日中に眠気が生じることがある
・昼食後は意欲が低下することもあり、眠気の原因となる
・仕事や勉強に対する飽きも眠気を誘発する
・昼寝は眠気の解消に有効だが、時間は15分から30分程度にすること
・それ以上の昼寝をすると、脳が深い眠りに入ってしまい起きたときの強い眠気や倦怠感に繋がる
・最も眠気が強くなる時間は昼食後から14時くらいなので、昼寝はそのタイミングで
・15時を過ぎてから昼寝をすると夜間の睡眠に支障が出る可能性がある

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