掛け布団とは|注意すべき3つのポイントや重要性、選び方を徹底解説

重たい布団はNG?睡眠の質を上げやすい掛け布団とは?

一括りに「掛け布団」といっても、さまざまな掛け布団があります。掛け布団とはそもそも何か、普段使っている掛け布団の質はどのようなものか、また快適な睡眠のために役立つ掛け布団が気になっているのではないでしょうか。

この記事では掛け布団とは何かをはじめ、機能、良い掛け布団選びのポイントまで解説します。最後まで読めば掛け布団で睡眠の質を上げる方法を理解できるため、ぜひご覧ください。

掛け布団を変えて、ぐっすり快眠を目指しませんか?

寝具にも様々な種類がありますが、サイズや素材、重要感など一番好みが分かれやすいのが「掛け布団」です。

熟睡をするためにも、快適な睡眠がとれることを基準に商品を選ぶと良いでしょう。

もしも現在そんなお悩みをお持ちであれば一度掛け布団の見直しをおすすめします。

自分に合った掛け布団を探す
目次

1.掛け布団とは

快適な寝床作りに大切なのが掛け布団です。掛け布団は、温度調整の役割を担う寝具です。四季のある日本では短期間でも気温や湿度が変わりやすいこともあり、その時々の気候によって掛け布団や寝るときの服装を変えることで、睡眠の質を高めることが期待できます。

掛け布団の種類イメージ

2.掛け布団に求められる3つの機能

掛け布団に求められる機能は寝床内の環境を整え、より眠りやすい環境に近づけることです。この章では、掛け布団に大切とされる「保温性」「吸湿性」「軽さ」という3つのポイントを説明します。

2-1.保温性

保湿性はもっとも実感しやすい項目です。冬に布団の中に入ると、しんしんと寝床内も冷え込んでいて、布団の中が温かくなるまで眠れないという経験はありませんか?快適な温度を保つことは、春夏秋冬いつの時期でも重要です。

快適に眠れる寝床内温度は、32~34度といわれています。これは体温よりも少し低い温度です。夏場であれば、冷房などの空調を利用し室温を26度前後に保ち、寝具を利用すると環境が整いやすくなります。

冬になると、もっとも睡眠に適した室温は16~19度とされており、寝床内温度を32~34度に保つことが難しい場合もあります。できる限り寝床内を温める工夫をし、眠りが妨害されてしまうといわれている寝床内温度10度以下とならないようにすることが大切です。

睡眠時には徐々に体温が下がるという体温変化があるため、体温よりも低い寝床内温度を保つ必要があるでしょう。

2-2.吸湿性

掛け布団には、湿度をコントロールするという重要な役割もあります。特に夏のムシムシとした環境で寝苦しさを感じる方は多いのではないでしょうか。

私たちの身体は眠りとともに、だんだんと体温が下がっていきます。通常、発汗することで体温を下げるのですが、湿度が高いと汗をかきにくいため体温が下がらず、なかなか眠れないという現象に陥りやすくなるのです。気温だけでなく、湿度にも注目して寝床内環境を整えていきましょう。

理想的な就寝時の温度・湿度

2-3.軽さ

掛け布団に求められる要素のもう1つには「軽さ」があります。重い方がギュッと包まれるようで落ち着くという方もいますが、身体のためには、軽さに重点をおくことも大切です。

軽い掛け布団がおすすめな理由は以下3つが挙げられます。

・寝返りが打ちやすい
・身体全体への圧迫が少ない
・睡眠中の手足に負担をかけにくい


私たちは睡眠中に身体の一部に負担がかかりすぎないように、睡眠段階がスムーズに移行するように夜間には寝返りを打っています。軽い掛け布団の方が寝返りが打ちやすくなります。また、呼吸をしやすくしたり手足を動かしやすくしたり、リラックスしながら眠ったりするためにも、圧迫感のない掛け布団がおすすめです。

3.良い掛け布団選びのポイント

快適な睡眠のために、良い掛け布団選びが重要になってきます。羽毛や羊毛、木綿、麻素材などさまざまな種類の掛け布団がありますが、重要な選び方のポイントを3つ紹介します。

3-1.吸湿性と放温性を確認する

私たちの身体は眠りにつくに従って、汗をかき体温を下げていきます。どの季節でも夜間にはたくさんの汗をかくため、吸湿性が求められるのです。

購入時に気をつけたいのは、「吸湿性」だけでなく「放湿性」にも優れているかです。掛け布団のうち、身体に近い側面は汗を吸収する吸湿性能が求められ、外側ではその吸湿したものを放湿することが必要です。2つの機能が備わっているものが、夏にも冬にもおすすめの掛け布団といえます。

3-2.重さを確認する

掛け布団を購入するときには、重さも確認するようにしましょう。成分表示とともに○○gと重さの表記があります。掛け布団の厚さを見ても、重さとは必ずしも比例しているわけではないため、見た目だけで購入するのは要注意です。

重さにも幅があり、700gほどのものもあれば倍近い重みのものもあります。綿や羽毛など中に使用されているものでも重みは変わるうえ、使用されている糸やカバーとなる布地によっても変わります。

購入時には、今使っている掛け布団はどのくらいの重さなのか、暖かさを求めているのか、涼しいものをセレクトしたいのかなど、必要なポイントを挙げて、総合的に自分に合ったものを購入するようにしましょう。

3-3.季節に応じて掛け布団を選ぶ

季節によって温度や湿度が違うため、シーズンごとに応じた掛け布団選びも重要です。以下では気温が極端に変化する夏と冬に分けておすすめの選び方を紹介します。

3-3-1.夏の掛け布団は「ひんやり感」

夏に求められる掛け布団の選び方は「ひんやり感」です。汗の吸い取りが良く、さらっとしているものや、素材がツルツルしているものなど、涼しさを感じるものが良いでしょう。

特に寝入りのときは、だんだんと体温が下がっていくことをサポートできるようなアイテムが大切となるため、量販店などで購入する場合は実際に触れてみてから選ぶことをおすすめします。

3-3-2.冬の掛け布団は「暖かさ」と「軽さ」

冬の掛け布団を選ぶときのポイントは、「暖かさ」と「軽さ」です。防寒をしっかりしなくてはと意識すると、重い布団を何重にも重ねてしまいそうですがこれはNGです。

好みにもよりますが、夜間の寝返りを妨げないように、保温性に優れていてかつ軽いものを選ぶと良いでしょう。軽い掛け布団にすることで、掛け布団と肌との間に空間ができ、暖かい空気を溜めておくことが期待できます。

4.睡眠の質向上には他の寝具選びも重要

睡眠の質を向上させてよく眠れるようにするためには、掛け布団だけではなく他の寝具選びも重要になってきます。マットレス・布団(ベッド)・枕の3つです。この章で詳しくそれぞれ解説します。

4-1.自分に合ったマットレスを使用する

マットレスには低反発と高反発がありますが、どちらが良いという基準はなく、自分に合ったものを選ぶことが必要です。

マットレスが硬すぎると腰や肩などマットレスに触れている部分にのみ圧力がかかり負担がかかることになります。一方で柔らかすぎると逆に寝にくくなって寝返りが打てないなどといったデメリットがあります。硬すぎず、柔らかすぎず、最適なマットレスを選ぶようにしましょう。

自分に合ったマットレス選びについて、詳しくは関連記事「高反発マットレスがおすすめな人は?マットレス選びのポイントを解説」をご覧ください。

4-2.自分に合った布団・ベッドを利用する

自分に合った布団やベッドを利用するのも大切です。そもそもベッドか布団のどちらに向いているのかについて考えてみましょう。布団はお手入れするのが簡単である一方、畳んで押し入れに上げ下げする必要があるなどといったデメリットもあります。

その一方でベッドは足腰に負担がかかりにくく、花粉やほこりを避けられるのがメリットといえますが、お手入れを怠るとマットレスに湿気が溜まって良い睡眠が取れなくなることもあります。

布団とベッドそれぞれのメリット・デメリットについて、詳しくは関連記事「布団かベッド、快適に眠れるのはどっち?メリット・デメリットを徹底比較」をご覧ください。

4-3.安眠できる枕を利用する

枕も睡眠の質向上には非常に重要です。枕の高さが合っていないと、肩こりや首の痛みの原因になることが多くあるからです。睡眠時の身体への負担が気になる方は、身体の一部だけに重みを偏らせないようにする体圧分散性のある枕がおすすめです。

また、枕は寝返りを打ったときに頭が落ちてしまわないようになるべく大きなものを活用することもポイントです。安眠できる枕選びをしっかり行うことによって睡眠の質を大きく向上させることが望めるので、詳しくは関連記事「安眠枕の特徴は?最適な選び方の4つのコツは高さ・素材・大きさ・形状」をご覧ください。

5.まとめ│良い掛け布団選びをして睡眠を快適にしよう

掛け布団は、毎日の睡眠に大きな影響を与えるとされています。季節によって掛け布団をきちんと使い分け、より質の高い睡眠が得られるよう、「保温性」「吸湿性」「軽さ」の3点を意識して購入するのがおすすめです。

また、掛け布団だけではなく枕やマットレスといった他の寝具についても気を配るようにしましょう。快適な睡眠を取り、日頃のストレスや疲れを解消するためには寝具選びは非常に重要です。

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