高反発マットレスがおすすめな人は?マットレス選びのポイントを解説

マットレスは「低反発」と「高反発」の2種類に大別されます。それぞれ反発の強さが異なるため、睡眠時に何を重視したいかによって、おすすめのマットレスも変わってきます。
本記事では高反発マットレスの特徴と、マットレス選びの際に重視したいポイントについて解説します。どんなマットレスを使えば良いか悩んでいる方はぜひご覧ください。
1.高反発マットレスとは?低反発マットレスとの違いと特徴
高反発マットレスは、反発力の高いマットレスのことを指します。高反発というと硬いイメージを抱きがちですが、高反発と低反発マットレスは硬さの違いではなく、反発の強さによって区別されます。
本章では、高反発マットレスの特徴について、低反発マットレスと比較しながら確認していきます。
1-1.寝返りがしやすい
高反発マットレスは、低反発マットレスに比べて寝返りがしやすいのが特徴です。
人は1度の睡眠で平均20~30回の寝返りを打っていますが、なかには10回未満とうまく寝返りが打てない人もいます。寝返りが打てないと身体の同じ部位に負担がかかり続けてしまい、起床時に腰や肩の痛み、疲労感を感じやすくなってしまいます。
低反発マットレスは寝姿勢をキープしやすいといわれています。しかし、あまりに反発力が弱いと身体が沈みこんでしまうため、筋力の弱い高齢者や女性の場合、スムーズに寝返りが打てなくなってしまいます。
高反発マットレスは適度な硬さと反発力を備えているため、寝返りをする時に補助してくれます。そのため、朝起きた時の身体の痛みが生じにくくなります。
1-2.通気性が良い
快適な睡眠には、マットレスの通気性の良さも重要です。睡眠に最適な布団の中の温度は33度前後とされています。
高反発マットレスは、網状素材を使って製造されているものも多いです。網状素材は通気性が良いため、湿気がこもりづらく夏場や寝汗の酷い人でも快適に使用することができます。汚れた時には水でサッと流すことができる商品もあり、衛生面が気になる人にもおすすめできます。
ちなみに、人間はスムーズに深部体温が低くなると、眠気が自然と誘発され入眠しやすくなります。通気性が良い高反発マットレスには、通常のマットレスと比べて深部体温が高くなりにくい特徴もあります。
一方、低反発マットレスは重みや湿度によって身体が沈み込みます。フィット感が強いため寝心地の良さはありますが、身体への接地面が多いため湿気がこもりがちです。また、水に弱いウレタン素材が使用されていることが多く、汚れや匂いが気になっても洗えません。
2.高反発マットレスと低反発マットレス、どちらが良い?
高反発マットレス、低反発マットレスそれぞれに異なる特徴があることについて解説してきました。とはいえ、自分に合うマットレスはどちらなのかわからない方もいるのではないでしょうか。
本章では、どちらのマットレスがおすすめか、悩み別に紹介します。
2-1.起きた時に腰や肩が痛い場合は高反発マットレス
寝起きの身体の痛みが気になる方の原因の一つに、「上手く寝返りが打てていない」ことが挙げられます。そのような方におすすめなのは、高反発マットレスです。
先述の通り、寝返りの回数が少ないと体圧が特定の部位に集中してしまい、肩や腰の痛みや不快感が生じやすくなります。高反発マットレスは程よい反発力を有するため、スムーズな寝返りをサポートしてくれます。
なお、低反発マットレスは寝返りが少なくなりますが、体圧分散性が高いため痛みや不快感を和らげてくれる場合があります。
2-2.横向きで寝たい場合は低反発マットレス
多くのマットレスは仰向けで寝ることを前提に作られていますが、「寝る時は横を向いて寝たい」という方もいることでしょう。横向き寝をしたい方におすすめなのは、低反発マットレスです。
横向きで寝は呼吸がしやすく腰への負担も軽くなるとされていますが、身体がゆがみやすくなってしまうことが特徴です。肩と腰に大きな体圧がかかりやすくなるため、程よい沈み込みで身体の曲線が不自然にならないようにしたいものです。
低反発マットレスは身体の重さに合わせて沈み込むため、体圧が全身に分散し、背骨もまっすぐの状態になります。
3.高反発マットレスを選ぶ際のポイント
低反発マットレスと高反発マットレス、どちらを選べばいいか分からないときのポイントは3つです。
3-1.寝心地はどうか
「体に良さそうだから」と、体格に合わないマットレスを使用すると、睡眠の質が低下してしまう可能性もあります。
自身に適したマットレスの硬さは、体重や筋肉量によって異なります。自身の体重に対して硬すぎると、マットレスへの接地面が腰や肩に偏り、負担が大きくなりやすいです。逆にやわらかすぎると、寝返りを打ちづらくなってしまいます。
3-2.寝姿勢が保たれるか
高反発マットレスだからといって、全面が硬いマットレスだと沈み込みがなく、かえって寝姿勢が悪くなってしまう場合もあります。
おすすめなのが、複層構造になっているマットレスです。身体への接地面は柔らかめ、下の層は硬めなど組み合わさった構造だと、寝返りしやすい高反発マットレスの良さを維持しつつ、体圧の分散も期待できるためおすすめです。
3-3.使用感を試せるか
マットレスの販売元によっては、無料でお試しできる期間を備えていたり、合わない際の返品保証を受け付けている場合もあります。店頭で確認するだけでは不安な場合、まずは使用感を試してみてから、寝心地がよいほうに決めましょう。
4.まとめ
高反発マットレスのメリットは、寝返りをサポートしてくれる反発力と、快適な寝心地とスムーズな入眠を助ける通気性の良さです。寝るときの腰や肩の痛みが気になっており、上手く寝返りが打てていないことが原因ならば、高反発マットレスがおすすめです。
マットレス選びの際は、寝心地や寝姿勢が自身に合っているかを確かめたうえで選ぶことが大切です。なお、商品によってはお試し期間や返品補償が備えてあるものもあるため、高価な買い物で不安な際は利用してみましょう。
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