- 1.布団派とベッド派、多いのはどっち?
- 2.布団とベッドのメリットとは?
- 2-1.布団のメリット
- 2-1-1.定期的に天日干しすれば湿気が溜まりにくい
- 2-1-2.「ベッドから落ちる」心配をしなくてよい
- 2-1-3.日中の居室スペースを確保できる
- 2-2.ベッドのメリット
- 2-2-1.床から舞い上がるほこりや冷気を避けられる
- 2-2-2.立ち座りや布団の上げ下げが不要で足腰にやさしい
- 2-2-3.収納スペースを節約できる
- 3.布団とベッドのデメリットとは?
- 3-1.布団のデメリット
- 3-1-1.床から舞い上がるほこりや冷気が気になることも
- 3-1-2.立ち座りや布団の上げ下ろしが足腰の負担に
- 3-2.ベッドのデメリット
- 3-2-1.価格によって寝心地に大きな差がある
- 3-2-2.マットレスは干せないので湿気が気になることも
- 4.まとめ
布団かベッド、快適に眠れるのはどっち?メリット・デメリットを徹底比較

あなたは布団派?それともベッド派?布団とベッド、どちらが快適な睡眠空間を作れるのかを徹底比較。布団とベッドそれぞれのメリットとデメリットや、ライフスタイルに合わせた寝具の選び方のポイントを紹介します。
1.布団派とベッド派、多いのはどっち?
昔は多くの日本人が布団で生活していたので、布団で育ったという人も多いのではないでしょうか?
その一方で、知らず知らずの間にベッドで寝るのが習慣になっていたという人も少なくないでしょう。そもそも、現代の日本人は布団派とベッド派、どっちが多いのでしょうか?
日本のベッド製造メーカーなどが、布団派とベッド派の割合を調べたところ、「日本人の約6~7割がベッドを利用しており、ベッド派が布団派よりも多い」ということが分かりました。意外にも、ベッドがかなり浸透しているのですね。しかし依然として、昔ながらの布団も一定の支持を得ているようです。

2.布団とベッドのメリットとは?
生活スタイルや好みが分かれるところですが、布団とベッド、それぞれにメリットとデメリットがあります。まずは布団とベッドそれぞれの長所をみていきましょう。
2-1.布団のメリット
敷布団を床に敷いて寝る昔ながらのスタイルです。寝具に布団を選んだ場合のメリットをいくつか見ていきましょう。
2-1-1.定期的に天日干しすれば湿気が溜まりにくい
質の良い睡眠をとるには、湿気のコントロールが鍵になります。高温多湿の日本では、「湿気」は快眠を妨げる原因の一つです。布団なら、カラッと晴れた日に丸ごと天日干しをすることができるので、寝具の中に湿気がたまりにくいというメリットがあります。正しいお手入れを定期的に行えば、寝具を清潔に保つことができるので、梅雨時でも快適に眠ることができます。
2-1-2.「ベッドから落ちる」心配をしなくてよい
寝相の悪い人の場合、寝ている途中でベッドから落ちて怖い思いをしたという経験がある方もいるのではないでしょうか?布団なら、寝相が悪くてもベッドのように転落してけがをする心配はないので、安心して眠れるメリットがあります。小さい子どもがいる家庭でも、転落事故が起きないという安心感があるのでぐっすり眠りやすいでしょう。
2-1-3.日中の居室スペースを確保できる
布団は必要な時に押し入れから出して使用し、使わないときはサッとしまえるので、日中はすっきりとした居室で過ごすことができるというメリットがあります。もともと、欧米人に比べて、狭い居住スペースで暮らしてきた日本人に適した生活スタイルだと言えるでしょう。また、家族構成が変わったときや、季節の違いなどに合わせて、寝床のレイアウトを自由自在に変えられるのも大きなメリットです。
2-2.ベッドのメリット
次に、欧米型の就寝スタイルであるベッドを選ぶメリットについて詳しくみていきましょう。
2-2-1.床から舞い上がるほこりや冷気を避けられる
ベッドのメリットは、床から舞い上がるほこりや冷気にさらされることが少ないことです。床に溜まったほこりは、床から30センチの高さまで舞い上がると言われています。花粉やハウスダストに対して敏感な人は、ベッドを使用することによって、ほこりによる不快感を軽減することができます。また、冬場の冷気も、低い場所に溜まる性質がありますが、ベッドならある程度の高さがあるので、寒さで眠りが浅くなることを避けることができます。

2-2-2.立ち座りや布団の上げ下げが不要で足腰にやさしい
ベッドは、寝転がる面が腰の高さの近くにあるので、足腰に自信のない年配の人でも楽に寝起きができます。さらに、リクライニング機能付きのものや高さ調整ができるベッドもあるので、体調や年齢に合わせた幅広いアレンジが可能です。布団のように、寝起きのたびに上げ下ろしをしなくても良いので、足腰にやさしいというメリットがあります。
2-2-3.収納スペースを節約できる
ベッドは、布団のように専用の収納スペースを確保しなくても良いので、その分、押し入れを他の生活用品のための収納スペースとして確保することができます。また、ベッドは起床後そのままにしておけるので、朝の時間も節約できます。お出かけ前にバタバタしてしまうという人に向いているスタイルです。
3.布団とベッドのデメリットとは?
布団とベッドにはデメリットもあります。それぞれのデメリットについても詳しくみていきましょう。
3-1.布団のデメリット
一定の支持を得ている布団ですが、デメリットもいくつかあります。布団のデメリットをみてみましょう。
3-1-1.床から舞い上がるほこりや冷気が気になることも
寝室で人が動くと、床に溜まったほこりが30cmほど舞い上がることがあります。布団で寝ていると、ちょうどほこりがたくさん漂っている中で眠ることになるので、睡眠中にたくさんのほこりを吸い込んでしまうことになりかねません。また、冷たい空気も低いところに溜まるので、床からの冷気も相まって、人によっては寒さが気になってぐっすり眠れないことがあります。
3-1-2.立ち座りや布団の上げ下ろしが足腰の負担に
布団は基本的に毎日上げ下ろしをするものです。素材にもよりますが、一般的な敷布団はおよそ4kg前後、すべて綿でできている昔ながらの敷布団では5~6kgにもなります。これに掛布団や毛布、枕なども一緒に上げ下ろしするとなるとかなりの重労働です。また、朝の出勤時間が慌ただしく、布団の上げ下ろしをする余裕がないという人には向かないスタイルです。
3-2.ベッドのデメリット
今や日本人の過半数が使用しているベッドですが、ベッドにもいくつかデメリットがあります。ベッドのデメリットをみていきましょう。
3-2-1.価格によって寝心地に大きな差がある
ベッドには機能性に優れたものや素材、デザインにこだわったものなど、たくさんの種類が販売されています。ベッドでは布団以上に、価格によって寝心地や性能に大きな差が出るといえるでしょう。寝心地の良いものや、快適なオプションがついた製品を選ぼうとすると、大きな出費になります。ベッドは永く使うものなので、コストと性能のバランスを考え、慎重に選ぶことが大切です。
3-2-2.マットレスは干せないので湿気が気になることも
人は一晩の間に、少なくともコップ一杯の汗をかくと言われています。下着やパジャマで吸収しきれなかった寝汗は、マットレスの中に湿気として籠ってしまいます。高温多湿の日本では、マットレスの湿気を放置しておくと、快眠を妨げるだけでなく、カビやダニが増殖する危険性もあります。定期的にマットレスを取り外して天日干しできるのが理想的ですが、ベッドとマットレス一体型のタイプの場合は注意が必要です。
4.まとめ
布団とベッドにはそれぞれメリットとデメリットがあることがわかりました。布団はお手入れがしやすく、居室スペースが節約できるメリットがあります。一方で上げ下ろし作業が大変、床に溜まった冷気があるというデメリットがあり、足腰に自信のない人や、朝に時間の余裕がない人、冷え性の人には向いていない寝具だと言えそうです。
一方ベッドは、毎朝片づける必要がなく、足腰にもやさしいので、誰でも気軽に利用できる寝具だと言えます。花粉やほこりを避けられるところも大きなメリットです。ただし、お手入れを怠るとマットレスに湿気が溜まって、睡眠の質を落としかねないので注意が必要です。除湿シートを使用したり、風通しを良くするなどの工夫で清潔を保ち、ぐっすり眠れる睡眠空間を維持しましょう。
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