疲れた時に食べたい!疲労回復に効く食べ物

疲れた時に食べたい!疲労回復に効く食べ物

仕事が忙しかったり、ストレスがたまっていたりすると蓄積される「疲労」。できるだけ早く回復させたいものですよね。疲労回復と食事には密接な関係があるといわれており、効果的な食事によって疲労回復を早めることができます。こちらでは疲労回復に効く食べ物や食生活の改善方法などについて解説していきます。

目次

1.疲労を感じたら食生活を見直すべき理由

そもそも疲労とは「心身に受ける外的刺激(ストレス)が長く続くことによって、本来持っている身体の機能が低下する状態」といわれ、主に肉体的疲労と精神的疲労、神経的疲労に分けられます。「肉体的疲労」は身体を動かしすぎたり、同じ姿勢を長時間とっていたりすることによる主に筋肉が疲労しているもの、「精神的疲労」は人間関係や悩み、不安などのストレスからくる心が疲労しているもの、「神経的疲労」はデスクワークや作業の繰り返しで目や脳が緊張した状態が続いて起こる頭の疲労によるものとなります。
これらの疲労は、活性酸素という物質が身体の中に溜まることが原因であるといわれています。活性酸素とは身体に取り込まれた酸素が活性化したもので、本来はウイルスや細菌などを攻撃して身体を守る役割があります。しかし大量に発生した活性酸素は正常な細胞や遺伝子も攻撃するようになってしまい、それが身体に疲労となってあらわれます。活性酸素の発生を防ぐために有効なのが、活性酸素の発生を抑える成分を含んだ食べ物を摂取したり、食生活を改善したりすることなのです。こうした理由で疲労回復に食生活を見直すことが重要になるのです。

では、どんな食生活が疲労回復にいいのかみていきましょう。

疲労の仕組みのイメージ

2.疲労回復に効く栄養素は?

疲労回復に効果的な栄養素は具体的にどのようなものがあるのでしょうか?主なものを紹介していきます。

2-1.ビタミンB1

ビタミンB1には疲労やストレスから身体を回復させる作用があります。疲労回復に効く仕組みや、ビタミンB1を多く含む食材について見ていきましょう。

2-1-1.ビタミンB1が疲労回復に効く仕組み

人間にはエネルギーを生み出すクエン酸回路(TCA回路)と呼ばれる仕組みが備わっています。クエン酸回路は主に糖質や脂質、アミノ酸などを原料にして、人間が動くためのエネルギーを作り出しています。このクエン酸回路がスムーズに回るよう、潤滑油のような役割を果たしているのがビタミンなのです。ビタミンの中でも特にビタミンB1は糖質をエネルギーに変換する役割を担っているため、ビタミンB1が不足すると糖質がエネルギーに変換されにくくなり、疲労を感じやすくなります。そのためビタミンB1の摂取を心がけることが疲労回復に効果的といわれています。

ビタミンB1の働きのイメージ

2-1-2.ビタミンB1が豊富な食材

ビタミンB1を多く含む食材は豚肉、大豆、うなぎ、レバー、玄米、きのこなどが挙げられます。特に豚肉は脂の少ないヒレやももの部位が良いでしょう。

2-1-3.おすすめの調理法、メニュー

ネギやニラ、ニンニクなどに含まれるアリシンという成分はビタミンB1の吸収を助ける働きがあるといわれています。ビタミンB1を効果的に摂取するのには、ビタミンB1を豊富に含む豚肉やきのこをネギ、ニラ、ニンニクなどと一緒に炒めて食べるのが良いでしょう。ニンニクのガーリック風味が食欲をそそるため、おすすめです。

2-2.イミダゾール

イミダゾールは疲労回復に良いとされており、渡り鳥やカツオ、マグロなどが長時間の連続した運動が可能であることと関係しています。イミダゾールについて見ていきましょう。

2-2-1.イミダゾールが疲労回復に効く仕組み

体内に取り込まれた栄養素は、酸素によって燃やされてエネルギーに変換されます。その際に燃えなかった酸素は体内にとどまり、活性酸素となり溜まっていくのですが、この活性酸素が細胞を酸化させてしまうことが疲労の原因となります。イミダゾールには活性酸素による身体の酸化を抑える働きがあるため、身体の疲労回復に効果的であるといわれています。渡り鳥やカツオ、マグロが疲労せずに長時間の運動を行えるのは、筋肉にイミダゾールが多く含まれているからなのです。

2-2-2.イミダゾールが豊富な食材

イミダゾールが豊富な食材として鶏肉が挙げられ、特にむね肉に多く含まれています。他にはカツオやマグロ、牛肉や豚肉もイミダゾールは豊富です。

2-2-3.おすすめの調理法、メニュー

鶏肉に含まれるイミダゾールは水溶性であるため水に溶けやすく、スープなど鶏肉を煮た料理でたっぷりと摂取することができます。そのため、鶏のむね肉を使ったスープやシチュー、鶏鍋や水炊きなどがおすすめです。

2-3.クエン酸

柑橘類などに多く含まれるクエン酸は疲労回復に効果的といわれています。さわやかな香りと酸味が特徴のクエン酸について見ていきましょう。

2-3-1.クエン酸が疲労回復に効く仕組み

人間に必要なエネルギーを生み出すシステムをクエン酸回路(TCA回路)といいます。クエン酸回路は、主に糖質や脂質、アミノ酸などを原料として人間のエネルギー源であるATPを作り出しているのですが、クエン酸はこのシステムの要といえる物質です。そのためクエン酸を多く摂取することで、クエン酸回路が活性化し、疲労回復に効果的と言われています。

クエン酸の働きのイメージ

2-3-2.クエン酸が豊富な食材

クエン酸はレモン、みかん、グレープフルーツなどの柑橘類、キウイフルーツ、イチゴ、梅干しなどに多く含まれています。

2-3-3.おすすめの調理法、メニュー

クエン酸は柑橘系の果物や梅干しに多く含まれています。これらは酸っぱいこともあり食べられる量も限られるため、ドリンクにして摂取すると良いでしょう。薬局などに市販で売っている食用のクエン酸に水と蜂蜜を加えて作るドリンクは甘みも出て酸味もまろやかになるためおすすめです。

3.疲労回復のための食事で気をつけること

疲労回復のためには普段の食生活においても気をつけなければならないことがあります。どのようなものがあるのか見ていきましょう。

3-1.毎日決まった時間に食事しよう

食事は朝昼晩をなるべく決まった時間にとることが大切です。決まった時間に食事をすることで、体内の代謝がスムーズになり、血糖値が上昇、下降のリズムも保たれるため、身体に負担がかかりにくくなると言われています。食べる時間がずれるとしてもできるだけ1時間程度までに留めましょう。

3-2.「ちょこちょこ食べ」はやめよう

先程規則正しい時間に食事をすることが大切と挙げましたが、間食の回数が多くなることによっても身体の代謝のリズムに乱れが生じます。そのため、一回の食事の量を減らしてちょこちょこ食べをすると身体へ負担がかかり、疲労を助長してしまうため注意が必要です。

3-3.カフェインやエナジードリンクはほどほどに

最近ではコンビニなど身近に多くの栄養ドリンクやエナジードリンクを目にしますが、これらは疲労回復の効果があると科学的に実証されているわけではありません。飲んだ後に一時的に目が覚めたり、エネルギーが湧いてきたり感じるかもしれませんが、それはカフェインによる覚醒作用や気分高揚作用によるものです。徹夜作業や仕事をひと頑張りしたい時には良いかもしれませんが、一時的に疲労をごまかしているだけです。疲労自体は蓄積されてくるので、栄養ドリンクの飲用はほどほどにしましょう。

3-4.糖分の高いお菓子は控えめに

糖分の高いお菓子や飲料は、糖質が多く含まれるため血糖値を急激に上昇させます。また空腹時間が長く続いた後の食事も同様に血糖値を急激に上昇させます。
急激に上がった血糖値が下がるタイミングで、疲労感や眠気を感じるため、糖分の高いものは控えめにした方が良いでしょう。また糖質をエネルギーに変換するために大量のビタミンB1を消耗することによっても疲労感を感じやすくなるため、甘いものを多く摂取するのは控えましょう。

3-5.お酒の飲みすぎに要注意

少量のアルコールは血のめぐりを良くしたり、リラックス効果が得られたりして疲労回復にも良いといわれています。ですが飲みすぎて過剰にアルコールを摂取してしまうと、そのアルコールを分解するために大量のビタミンB1が消費されてしまうといわれています。疲労回復に必要であるビタミンB1不足を招かないためにもお酒の飲みすぎには注意しましょう。

4.まとめ

疲労回復には、人間が兼ね備えているエネルギーを作り出すシステムを効率良く働かせることが重要です。そのためには普段の食生活を見直すことで必要な栄養素をしっかりと摂取することが大切です。疲労に悩まされている方やいち早く疲労回復をしたい方は是非参考にしてみて下さい。

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