- 1.ストレートネックとはどのような状態か?
- 1-1.立っている時も猫背だと指摘される
- 1-2.頭痛や眼精疲労が生じている
- 2.ストレートネックによる弊害とは?
- 2-1.睡眠時の肩や首の痛み
- 2-2.頭痛、めまい
- 2-3.眼精疲労
- 2-4.手や腕のしびれ
- 3.ストレートネックを引き起こす原因は?
- 3-1.スマートフォン使用時の姿勢が悪い
- 3-2.枕の高さが合っていない
- 3-3.長時間のデスクワークで猫背になる
- 3.ストレートネックを予防するには
- 4-1.スマートフォンを使用するときの姿勢に気を付ける
- 4-2.枕を自分に合ったものに変える
- 4-2-1.理想の枕の高さとは?
- 4-2-2.理想の枕の素材とは?
- 4-2-3.理想の枕の大きさとは?
- 4-3.猫背を正す
- 5.ストレートネックになったら整形外科へ
- 6.まとめ|ストレートネックの原因を把握して首の痛みを予防しよう
首が痛いのはストレートネックが原因?治し方も合わせて解説
ストレートネックという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
ストレートネックは頸椎がゆがんでしまうことによって生じます。頸椎がゆがむと姿勢が悪くなり、首に負担がかかり続け、頭痛や肩こりなど様々な状態が現れるようになります。
これらの症状を悪化させないためには、日々の姿勢改善はもちろん、自身の枕を見直すことも効果的です。
本記事では、ストレートネックの原因や自分に合う枕の選び方を解説します。
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1.ストレートネックとはどのような状態か?
ストレートネックとは、生活習慣の中で無理な姿勢を続けることで頸椎(首の骨)にゆがみが生じた状態のことを指します。
通常、頸椎は緩く「く」の字を描くようなカーブをしています。頭は意外にも重く、5kgから10kg程度となっていますが、頸椎が正しく「く」の字の形になっていると、頭の重さは下方向にまっすぐかかります。
しかし、ストレートネックの状態になると、このカーブがなくなり、頸椎がまっすぐになってしまいます。頭の重さを頸部だけで支えなければならなくなるため、首への負担が増えてしまうのです。その結果、首に痛みが生じることがあります。
では、具体的にどのような症状があるとストレートネックの可能性があるか見ていきましょう。
1-1.立っている時も猫背だと指摘される
「姿勢が悪い」「猫背だね」と指摘されることがある場合、首の痛みの原因はストレートネックにある可能性が高いです。ストレートネックは頸椎がまっすぐになってしまうため、前傾姿勢が目立つようになります。座っている時だけではなく、立っている時も頸椎がまっすぐの状態で固定化されてしまうため、はた目からも姿勢の悪さが分かるようになるのです。
1-2.頭痛や眼精疲労が生じている
ストレートネックでは首の痛みのほかに眼精疲労や頭痛、腕や手の痛みが生じます。首の痛み、姿勢の悪さに加えてこれらの症状があるならばほぼストレートネックが原因によるものと考えられます。ストレートネックは薬で改善することができず、病院で治療をする必要があるため、ストレートネックが疑われるならば早めに病院で診察を受けるようにしましょう。
2.ストレートネックによる弊害とは?
頸椎が正常な状態ならば頭の重さはまっすぐ下の方向にかかり、正しい姿勢を保つことができます。しかし、ストレートネックになると頭の重さが斜め下の方向にかかるため、姿勢が悪くなっていきます。
頭の重みにより肩や首に負担が掛かる状態となるため、以下のような弊害が現れます。
2-1.睡眠時の肩や首の痛み
睡眠時には、肩や首など特定の部位に負担が掛かりやすくなります。
ストレートネックになると首と肩への負担が増加して、睡眠時の痛みの原因となります。頸椎がまっすぐのため頭が高くなりすぎて、それを支える首や肩に頭の重みが圧し掛かってくるためです。そのため、朝起きたときに首や肩に痛みが生じやすくなります。
また、睡眠時の首や肩の痛みではありませんが、ストレートネックの人は頭が高い位置になり気道が閉塞され、大きないびきの原因になったり、場合によっては睡眠時に生じるリスクの要因になったりすることもあります。
2-2.頭痛、めまい
ストレートネックになると前傾姿勢となるため、立っている時に重心が前のほうに傾きます。
頭の重さを主に首だけで支えるようになるのですが、首は様々な神経が通っている非常に重要な部位であり、普段の生活の中で負担が掛かり続けることで、首の痛みが現れるようになります。慢性的に首の痛みが生じていると、筋肉が炎症を起こし首の神経を傷めてしまったり、首の神経が障害されて頭痛の原因になったりもします。
2-3.眼精疲労
ストレートネックで日常的に首や肩の筋肉がこわばっていくと、視神経にも影響が出てきます。視神経を直接障害することはありませんが、眼精疲労を起こして目が疲れやすくなり、視力が低下したり、目がショボショボとしやすくなったりします。
2-4.手や腕のしびれ
普段の生活で首の筋肉がこわばると、手や腕につながる神経が圧迫され、しびれがでてくることがあります。ピリピリとした一時的なものがほとんどですが、ストレートネックを放置すると慢性化する可能性があります。
3.ストレートネックを引き起こす原因は?
ストレートネックを引き起こす原因は、スマートフォンの長時間の使用や合わない枕、猫背の状態でのデスクワークなどといわれています。ストレートネックにならないようにするには、日常生活の姿勢を見直すのが重要です。
では、具体的にどんな状態がストレートネックを引き起こすのか見ていきましょう。
3-1.スマートフォン使用時の姿勢が悪い
現代人にストレートネックが多い原因はスマートフォンやタブレットの使用であると考えられています。スマートフォンを扱う時、自然とのぞき込むような前傾姿勢になることが多いのではないでしょうか。このときの頸椎はまっすぐに近い状態になっており、首や肩へ大きな負担がかかってしまうのです。
3-2.枕の高さが合っていない
枕の高さが合っていない場合も、ストレートネックが懸念されます。高さが合っていない枕を使っていると睡眠中も頸椎がまっすぐ伸びた状態となっていき、頭を支えている首に負担が掛かってしまい、睡眠時に首が痛くなる原因となるのです。
3-3.長時間のデスクワークで猫背になる
猫背とは、頭が前に飛び出た前傾の姿勢です。
頸椎がまっすぐになっているため、ストレートネックに近い状態になってしまっているのです。これは、現代の働き方が要因の一つとされています。特に、デスクワーク中心の方の場合、座り続ける姿勢に疲れ、気づけば猫背になってしまうこともあります。一見楽な姿勢に見えがちな猫背ですが、実は肩や背中に大きな負担がかかっています。
3.ストレートネックを予防するには
ストレートネックを予防するには、起きている時や寝ている時の姿勢を正しい状態にする必要があります。正しい姿勢にすることで、身体にかかる負荷を抑えられストレートネックになりにくくなりますよ。
本章では、ストレートネックを予防するためにできる3つのことを解説します。
4-1.スマートフォンを使用するときの姿勢に気を付ける
スマートフォンやタブレットを使用する際は、目の高さで使用したり長時間の使用を避けるなど、姿勢の悪い状態が続かないようにしましょう。
4-2.枕を自分に合ったものに変える
睡眠時の頸椎の姿勢が不自然だとストレートネックが懸念されます。特に、高さが合っていない枕を使っていると、睡眠中も頸椎がまっすぐ伸びた状態となっていき、ストレートネックの一つの要因となり得ます。
寝ている間の首への負担を軽減させるためには、頸椎が軽いS字カーブを描いていることと、枕と首がすきまなく密着していることが重要です。普段使っている枕を確認し、もし高すぎたり低すぎたりする際は新たに購入することをおすすめします。
4-2-1.理想の枕の高さとは?
枕の高さの理想は、仰向けに眠る場合と横向きに眠る場合とでそれぞれ判断することができます。まず、仰向けに寝る場合から見ていきましょう。仰向けに寝る場合は「頸椎が緩やかなS字カーブを描くくらい」の高さが理想的です。具体的には、顔面の仰角(おでこから鼻のライン)がおよそ5度になるような高さが理想的です。
また、横向きに眠る場合には「背骨がまっすぐになるくらいの高さ」が理想的です。ゆるやかなS字カーブはあまりイメージがつきづらいですが、背骨がまっすぐはイメージがつきやすいので購入する前に、横向きで試してみるようにするとよいでしょう。
関連:高すぎる枕が身体に与える影響は?対処法と理想の枕の選び方を解説
4-2-2.理想の枕の素材とは?
理想の枕の素材の条件の一つは「体圧分散性」が高いことです。
体圧分散性とは、特定の部位にかかりやすい負担を全体に分散させ、負担を軽減させる能力のことをいいます。通常寝ている間は頸部や腰部に負担が掛かりやすくなり、同じ部位に負担が掛かる状態が続くと、起床時の痛みの原因となります。
低反発素材の枕を利用することで、頸部への負担を軽くして体圧を分散することが可能です。起床時の首の痛みに悩んでいる人は、低反発素材の枕を試してみるとよいかもしれません。
4-2-3.理想の枕の大きさとは?
理想の枕の大きさは、なるべく大きめ・広めを意識しましょう。枕が小さいと寝返りを打った際に頭が枕から外れて落ちてしまうこともあります。枕は首だけを載せるものではないため、しっかりと肩も支えられるように、枕が肩に当てた状態でしっかりと頭を支えられるくらいの大きさを意識しましょう。
4-3.猫背を正す
猫背とは、頭が前に飛び出た前傾の姿勢です。頸椎がまっすぐになっているため、ストレートネックに近い状態になってしまっているのです。
普段から姿勢の悪さが気になっている方は、背筋を意識的に伸ばすなど、日々姿勢を正しく保つようにしましょう。また、デスクワーク中に疲れたら一度立ち上がり、背筋を伸ばす動きをするなど、軽いストレッチを取り入れることもおすすめです。
5.ストレートネックになったら整形外科へ
デスクワークやスマートフォンの使用時間が長く、姿勢の乱れが気になっている場合にストレートネックになってしまっていることがあります。姿勢が以前と比べて悪くなっていることに加えて、頭痛や眼精疲労、手や腕のしびれ、肩・首の痛みなどが現れているならば、ストレートネックの可能性が高いと考えられます。
ストレートネックも初期の段階ならば、そこまで日常生活で困るものでもありません。しかし、治療せずに慢性化させてしまうと神経を障害して日常的に頭痛やしびれが出るようになります。
QOLを著しく低下させる可能性があるので、ストレートネックかもしれないと思ったら整形外科で診察を受けるようにしましょう。
6.まとめ|ストレートネックの原因を把握して首の痛みを予防しよう
長時間のデスクワークやスマートフォンの使用など、現代の生活習慣からストレートネックに悩む方が増えています。また、枕が自分に合っていないことも原因の一つです。症状を悪化させないためには、普段から正しい姿勢を意識することはもちろん、自分に合う枕を使い、正しい寝姿勢をキープすることが重要です。
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