低反発枕のデメリットとは?メリットや枕選びのポイントを解説

低反発枕のメリット・デメリットまとめ 知っておきたい3つのポイントとは?

「自分に向いているのは低反発枕?それともそれ以外?」
このように枕選びで迷っている方も多いのではないでしょうか。

寝方や体型、頭の形などには個人差があるため、一概に低反発枕・高反発枕がおすすめとは言い切れません。各枕のメリット・デメリットを知ったうえで、自分に合った枕を選ぶことが大切です。
例えば低反発枕には、フィット感があることや体重分散性が高いことなど、多くのメリットがありますが、通気性が悪いなどのデメリットもあります。

本記事ではさらに詳しく、低反発枕のメリットやデメリットを紹介します。加えて高反発枕との違いや、自分に合う枕選びのポイントも解説していますので、ぜひ最後までお読みください。

睡眠時や起床時、なんだか首や肩がつらい...とお困りではありませんか?

もしかしたらその原因は「合わない枕を使っている」ことにあるかもしれません。

合わない枕を使い続けることで、肩や首への負担をはじめ、様々な不調を引き起こす他、「寝ているはずなのになかなか疲れがとれない...」と、快眠を妨げる原因にも繋がります。

もしも現在そんなお悩みをお持ちであれば一度枕の見直しをおすすめします。

自分に合った枕を探す
目次

1.低反発枕のメリットとは?

枕を調べてみたり、店に買いに行ったりすると低反発素材のものが数多くあります。低反発素材の枕には睡眠時の首や肩への負担を減らしたり、睡眠の質が高くなりやすくなるというメリットがあります。

本項では、低反発枕を使用するメリットを5つ紹介します。

1-1.フィット感がある

低反発枕は頭の形状や重さに合わせて、程よく沈み込みます。フィット感が非常によく、就寝中に理想的な頸椎のカーブを描けることがメリットの一つです。

就寝している時の理想的な姿勢は、頸椎が緩やかなS字カーブを描いている状態です。起立している状態でそのまま仰向けにした状態をイメージするとよいでしょう。
合わない枕を使用して、寝姿勢が崩れてしまうと睡眠時の肩や首に大きな負担を掛けてしまいます。筋肉の疲労を起こして、起床時の痛みにも繋がります。

フィット感がいいことは「気持ちいいだけ」と思いがちですが、使用したときに理想的な姿勢を保ちやすいことがメリットです。

1-2.体圧分散性が高い

人間は眠っている間に、特定の部位に負担が集中しやすくなります。
例えば頭を支える首や肩、体重を支える腰などには睡眠時でも負担が掛かります。特定の部位に負担が掛かり続けると、その部位周辺の筋肉が緊張してこわばってしまいます。筋肉がこわばると、寝ている間に痛みの原因物質や疲労物質が溜まり、翌日の起きたときの痛みや不快感に繋がります。

このような特定部位への負担の集中を避けることが、気持ちよく眠るためのポイントです。
そこで重要なのが「体圧分散性」です。体圧分散性の高い寝具を使うことで、首や肩などの負担が掛かりやすい部位への睡眠中の負担を軽減することができます。そのため、体圧分散性の高い枕は特に起床時の首や肩の痛みに悩まされている人におすすめと言えるでしょう。

低反発素材は頭や肩にフィットして、体重をより広い範囲に分散させてくれます。枕の素材の中でも体圧分散性に優れていると言えるでしょう。

1-3.睡眠時の肩や首の痛みを軽減できる

睡眠時の肩や首の痛みの軽減 低反発枕のメリット

低反発枕を使用することで、特定部位への睡眠時の負担は軽減されやすくなります。筋力の弱い高齢者や女性の方に多いのですが、寝ている時の首や肩の痛みが原因で眠りが浅くなってしまう人もいます。このように寝ている時や起床時の首・肩の痛みに悩んでいる人は、低反発枕の利用がおすすめです。

睡眠時の首や肩の痛みを軽減するには寝姿勢も重要で、仰向けが適しています。横向きに寝てしまうと、体と枕やマットレスとの接地面積が少なくなってしまいます。そのため、体重を上手に分散させることができません。つまり低反発枕を利用していても、特定部位に体重が集中しやすくなってしまいます。なるべく低反発枕で、仰向けに眠るのが首や肩の痛みの軽減にはよいでしょう。

1-4.体型や頭の形状を問わない

人によって体型や頭の形状は異なるため、一般的な枕を使用する場合は、頭部や体型に応じた枕を選ぶ必要があります。しかし低反発枕は頭の重さや形状に応じて適切に沈み込み、フィットした状態を実現できます。ある程度個人差を無視して選ぶことができるということは、低反発枕の大きなメリットの一つです。

1-5.睡眠の質が高くなる

低反発枕を利用することで、睡眠の質が高くなりやすくなります。まず何よりフィット感が高く、頭を包み込んでくれるような寝心地となります。寝ている時の姿勢も安定して、睡眠時に首や肩など、特定の部位に負担が集中することも軽減できます。体への負担を分散させることで、睡眠の質を高めることを期待できます。

十分に眠っているはずなのに、熟睡感がない、疲れが取れないという悩みを持つ人は、睡眠の質が低下しているかもしれません。合わない枕を使用すると寝姿勢が悪い状態で安定しなかったり、睡眠時の負担が特定部位に集中したりすることで、筋肉の緊張やこわばりを招きやすくなります。寝ている時の痛みや不快感が気になって、中途覚醒の原因になってしまうことも考えられるため、自分に合った枕を使うことはとても大切です。

2.低反発枕のデメリットとは?

ここまででは低反発枕のメリットについて解説しました。しかし低反発枕はメリットだけでなく、デメリットも存在します。低反発枕の購入後に「思っていたのとは違う…」とならないように、懸念点も把握しておくことが大切です。

本項では、低反発枕のデメリットを2つ紹介します。

2-1.通気性が悪い

低反発枕は、通気性が悪いことがデメリットの一つです。
低反発枕によく使われる素材はウレタンフォームです。ウレタンフォームは細かい泡のような構造になっているため、空気が通りにくい性質があります。通気性が悪く蒸れやすいので、快適な睡眠を阻害してしまう可能性があります。場合によっては、蒸れやすいことで頭皮の環境も悪化させてしまうこともあります。

しかし現在では、低反発素材を利用している枕でも通気性がよい商品も増えています。もともと低反発枕はフィット感があります。通気性が良くなることでさらなる寝心地の良さが期待できるでしょう。

2-2.柔らかすぎると首や肩に負担がかかる

程よく沈み込むフィット感が魅力の低反発枕ですが、柔らかすぎる場合は首や肩の痛みが起きやすくなってしまいます。柔らかすぎる枕を使用すると、頭が深く沈み込んでしまうからです。この状態だと首や肩に負担が掛かりやすくなり、朝起きたときの痛みの原因となります。

自分にとって柔らかすぎるなど、合わない低反発枕を使い続けると、さらに首や肩に負担がかかりやすくなってしまいます。こうならないためにも、必ず自分にフィットする枕を選ぶようにしましょう。

3.低反発枕の特徴は?高反発枕と何が違う?

ここまでは低反発枕のメリット・デメリットを解説しましたが、実際に購入する際には、比較検討してから決めたいと考える方も多くいるでしょう。

そこで本項では、高反発枕と比較した際の低反発枕の特徴を紹介します。高反発枕との違いを知りたい方、低反発枕を購入するか悩んでいる方はぜひご覧ください。

3-1.硬さ

低反発枕は頭の形状や重さに合わせて程よく沈み込み、硬すぎることもなくしっかりと頭の重みを支えてくれます。体圧分散性が高く、睡眠時の体にかかる圧が分散しやすいのが特徴です。
これに対し、高反発枕は名前の通り高反発(硬め)であることが特徴です。硬すぎることもなく適度に沈み込み、理想的な寝姿勢をサポートしてくれる反発力があります。

3-2.寝心地

低反発枕はフィット感が強く、頭を包み込んでくれるような寝心地です。寝ている時の姿勢も安定して、睡眠時に首や肩などの特定の部位に負担が集中することも軽減できます。

対して高反発枕は程よい硬さと反発力で頭が枕に沈み込まず、スムーズな寝返りを打てる点が特徴です。寝返りを打つためには、ある程度の反動をつける必要があるため、寝返りが多い方は硬めで反発力のある枕が適しています。

3-3.通気性

低反発枕の素材であるウレタンフォームは、空気が通りにくい性質があり、通気性が悪い傾向があります。そのため低反発枕は蒸れやすく、熱もこもりやすいです。しかし近年では、メーカーの技術の革新で低反発素材を利用している枕でも通気性がよい商品も増えています。

これに対して高反発枕は通気性がよく、湿気がこもりづらく夏でも快適に使用することができます。水でサッと流すことができる商品もあり、衛生面が気になる人におすすめです。

4.低反発枕を選ぶ際のポイント

低反発枕を選ぶ際のポイント

前項では高反発枕についても説明しました。高反発枕と比較して、低反発枕の購入を決めた場合でも、種類が多くて迷ってしまうという方も多いのではないでしょうか。

数多くの中から低反発枕を選ぶ際には、どのようなポイントに気を付ければよいのか?本項では、自分に合った低反発枕を選ぶためのポイントを紹介します。

4-1.高さ調整ができること

低反発枕が頭の形や重さに合わせてフィットするからとはいえ、高さを全く無視することはできません。低反発枕だとしても高すぎる枕を使用している場合、頸椎や背骨が無理なカーブを描き、負担が掛かってしまいます。できるだけ購入前に、実際に試用してみて高さがピッタリかどうかを確認するようにしましょう。

もしくは高さ調整を行える低反発枕もおすすめです。使用していくうちに、違和感や「もっと高ければ(低ければ)いいのに・・・」という感想を持つこともあるかもしれません。使用していくうちに自分が最も使いやすい高さに調整できるような機能のある枕がおすすめです。

理想的な枕の高さ

4-2.なるべく大きめの枕を使うこと

低反発枕を選ぶ際は、なるべく大きな枕を選ぶようにしましょう。枕が小さいと寝返りを打った際に、頭が枕から外れてしまうことがあります。その時に目が覚めてしまうこともあります。また、頭が枕から外れることで首や肩に負担が掛かり、睡眠時の痛みや不快感の原因となってしまうこともあります。枕を選ぶ際は大きめを意識すると良いでしょう。

5.質の高い睡眠にはマットレスも重要

低反発枕と低反発マットレスは、合わせて使用することをおすすめします。仮にどちらか一方だけ、低反発素材のものにしたら、せっかく頭部か腰部のどちらかは安定しているのに、もう片方が不自然な姿勢となってしまい、寝ている時の肩や首、腰の痛みが効率的に軽減できない場合もあります。

体圧分散性が高い低反発素材の枕とマットレスを合わせて使うことで、さらに体圧分散性が高まり、特定の部位に負担が集中することを避けることができます。

6.まとめ|低反発枕はデメリットだけでなくメリットも多い!

低反発枕には、通気性が悪いことや柔らかすぎると首や肩に負担がかかってしまう場合があります。しかし近年では、このような低反発枕のデメリットが改善された、通気性の良い枕も増加しています。

加えて低反発枕には、包み込まれるようなフィット感や、負担の軽減により睡眠の質の向上も期待できるなど多くのメリットがあります。特に睡眠時や起床時の、肩や首の痛みに悩んでいる人におすすめです。

自分に最適な枕を見つけて、ぐっすりと眠れるようにしましょう。

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