低反発マットレスのメリット・デメリットを解説!向いているのはどんな人?

低反発マットレスがおすすめな理由 メリット・デメリット解説

「低反発マットレスはどんなメリット・デメリットがあるの?」
「低反発と高反発で迷っているけど、結局どちらがいいのかわからない…」

睡眠の質を高めるには、マットレス選びが重要です。マットレスを適当に選んでしまうと、体重が腰や臀部に集中しやすくなります。起床時の腰の痛みの原因にもなり、睡眠の質を低下させてしまうこともあります。質の高い睡眠を取るために、自分に最適なマットレスを選ぶようにしましょう。

本記事では、低反発マットレスの特徴をメリット・デメリットも含めて詳しく解説します。高反発マットレスとの違いや快適なマットレス選びのコツも解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

なんだかよく眠れない…とお困りではありませんか?

もしかしたらその原因は「合わないマットレスを使っている」ことにあるかもしれません。

体に合わないマットレスを使い続けることで、寝心地の悪さを感じるうえに、首や腰、背中への負担など様々な不調を引き起こす原因にも繋がるため注意が必要です。

もしも現在そんなお悩みをお持ちであれば一度マットレスの見直しをおすすめします。

自分に合ったマットレスを探す
目次

1.低反発マットレスのメリット

低反発マットレスの1番のメリットは体重分散性があり、寝心地が柔らかいことです。柔らかい寝心地の低反発マットレスは、フィット感があるだけではなく、腰や肩の痛みを軽減する効果もあります。

本項ではさらに詳しく、低反発素材のマットレスのメリットを6つ紹介します。

1-1.寝心地がいい

低反発マットレスは、寝心地の良さが特徴です。低反発マットレスは弾力性や復元力に富んでいて、体型や体重などの個人差に関わらず使うことができます。
通常の寝具だと体型や体重によっては大きく沈み込んでしまうので、個人差に応じたマットレスを選ぶ必要が出てきます。

しかし低反発マットレスは体型や体重、体温に合わせて適切な沈み込みをしてくれるため、様々に合わせることができます。色々な人が使いやすいというのはメリットの一つでしょう。仮に夫婦や子どもと一緒に寝ているとしても、共通して使用することができます。

1-2.フィット感がある

低反発マットレスの寝心地は比較的柔らかく、包み込まれるようなイメージがあります。理想的な就寝中の姿勢というのは、直立している姿勢がそのまま横になったような状態です。

低反発マットレスはこの寝姿勢を無理なく安定させてくれるため、自然な姿勢を保ちやすくなります。仮にフィット感がないマットレスを使用していると、不自然な姿勢になってしまうことがあります。寝ている最中に負担が掛かりやすい部位は腰ですが、不自然な姿勢が続くことで腰付近の筋肉が疲労し、起床時の痛みや不快感に繋がることもあります。

1-3.体圧分散性が高い

睡眠中は特定の部位に負担が集中しやすくなっています。マットレスと触れる面積の多い、肩や腰部、お尻などの部位は負担が掛かりやすいと言えるでしょう。負担が掛かった状態が長く続くと、寝ている間でもその部位の周辺筋肉は緊張してこわばってしまいます。筋肉が緊張すると疲労物質や睡眠時の痛みの原因物質が蓄積して、翌朝の痛みの原因となります。

睡眠の質を高めるためには、特定の部位への負担の集中を避けることが重要です。体圧分散性とは体圧(体重による圧力)を特定の部位だけではなく、全身に散らすことで特定部位の負担を軽減できる性能のことを指します。低反発マットレスは体重分散性が高く、全身の多くの部分がマットレスと接地するようになります。

1-4.睡眠時の肩の痛み、腰の痛みを軽減してくれることも

睡眠時の肩の痛み、腰の痛みを軽減してくれることも 低反発マットレスがおすすめな理由

朝起きたときに、肩や腰の痛みを感じる悩みを持つ人は多いのではないでしょうか?

これは、夜間就寝中にそれらの部位に負担が掛かり、寝ていても筋肉が緊張することで起こります。低反発マットレスは柔らかく包み込むようなフィット感で、全身の多くの部分がマットレスと触れます。そのため体重による圧力(体圧)を分散させることで、特定部位への負担を避け、睡眠時に生じる肩や腰の痛みを軽減してくれる働きが期待できます。目が覚めたときの肩や腰の痛みで悩んでいる人にはおすすめです。

1-5.柔らかい寝心地が好きな人にもおすすめ

低反発マットレスがおすすめな理由 メリット・デメリット解説

低反発マットレスは柔らかい寝心地であるのにも関わらず、体圧分散性が高く、腰部に負担が集中しすぎません。

しかし柔らかすぎるマットレスを使い続けると、腰や肩に負担がかかりやすくなる場合があるため、注意が必要です。

そのため柔らかすぎず、自分の体型や寝方に合う低反発マットレスを選ぶことで、「柔らかい寝心地が好き」という人でも、睡眠時の腰への負担を気にせずに使用することができます。

1-6.今あるベッドや布団に敷くだけ

低反発マットレスに限りませんが、今お使いの布団やベッドに上から敷くだけで、睡眠の質の向上が期待できるオーバーレイマットレスの場合は、新しいベッドや布団を購入する必要がありません。現在使用しているベッドや布団に敷くだけで使用することができます。とても手軽に始めることができるのも、メリットの一つです。

2.低反発マットレスのデメリット

ここまでは低反発マットレスのメリットについて解説しました。しかし低反発枕はメリットだけでなく、通気性が悪く扱いづらいことや、腰に負担がかかる場合があるなど、デメリットも存在します。

低反発マットレスの購入後に後悔することがないよう、懸念点も把握しておくことも大切です。
本項では、低反発マットレスのデメリットを2つ紹介します。

2-1.通気性が悪い

低反発マットレスは素材の特性上通気性が悪かったり、汚れやすかったりするデメリットがあります。低反発マットレスによく使われる素材はウレタンフォームです。ウレタンフォームは細かい泡のような構造になっているため、空気が通りづらく、さらに水洗いができません。

しかし現在では通気性がよい低反発素材で作られていたり、抗菌仕様のカバーを付属させることで、汚れがつきにくい商品も増えています。低反発マットレスは洗濯することができませんが、その分メンテナンスの手間がほとんどかからないことがメリットです。衛生面で気になる際は、陰干しをするとよいでしょう。

2-2.柔らかすぎると腰に負担がかかる

通常、柔らかいマットレスは寝ている時に腰や肩の痛みが起きやすくなってしまいます。柔らかいマットレスを使用すると、深く沈み込んでしまいます。その状態だと特に腰に負担が掛かりやすくなり、朝起きたときの腰の痛みの原因となります。

加えて、人間は一晩でおよそ20-30回の寝返りを打つと言われています。これは寝相が悪いということではなく、同じ姿勢で眠り続けてしまうと特定の部位に負担が掛かり続けてしまうためそれを避けるためです。寝返りを十分に打っているならば、寝ている時に肩や腰に体圧が集中することもなく、痛みは起きづらいでしょう。

しかし柔らかすぎるマットレスを使用していると、寝返りも打ちづらくなり、特定の部位に負担が集中します。柔らかすぎず、ほどよい反発があるマットレスであれば、体圧分散性で寝返りが少なくても睡眠時の腰や肩の痛みが生じにくいです。

3.低反発マットレスと高反発マットレスの違いは?

ここまでは、低反発マットレスのメリット・デメリットについて解説してきました。とは言え実際に購入する際には、比較検討してから決めたいと考える方も多くいるでしょう。

低反発マットレスとよく比較されるのが、高反発マットレスです。
本項では、低反発マットレスと高反発マットレスの違い、「硬さ」「寝心地」「使いやすさ」を比較して解説します。

3-1.硬さ 

低反発マットレスは重みや温度によって、緩やかに沈んでいくのが特徴です。反発するからと言って、硬すぎることもなくしっかりと体重を支えてくれます。程よい硬さで体圧分散性が高く、睡眠時の体にかかる圧が分散しやすくなります。

これに対し、高反発マットレスは名前の通り高反発(硬め)であることが特徴です。高反発マットレスは、適度に沈み込み、理想的な寝姿勢をサポートしてくれる反発力があります。

3-2.寝心地

低反発マットレスはフィット感が強く、体を包み込んでくれるような寝心地です。寝ている時の姿勢も安定して、睡眠時に腰や肩などの特定の部位に負担が集中することも軽減できます。睡眠時の負担を分散させることで、睡眠の質を高めることも期待できます。さらにフィット感がいいことは「気持ちいいだけ」と思いがちですが、使用したときに理想的な姿勢を保ちやすいこともメリットです。

対して高反発マットレスは寝返りをする時に補助してくれる作用もあるため、寝返りが打ちやすいのが特徴です。程よい硬さと反発力で体がマットレスに沈み込まず、スムーズに寝返りを打つことができます。寝返りを打つためにはある程度の反動をつける必要があるため、寝返りが多い方は硬めで反発力のあるマットレスが適しています。

3-3.通気性

前述のとおり、低反発マットレスによく使用される素材のウレタンフォームは、通気性が悪く、水洗いができません。そのため低反発マットレスは蒸れやすく、熱もこもりやすいです。快適な睡眠を阻害してしまう可能性があります。

これに対し高反発マットレスは、通気性がよく、湿気がこもりづらいのが特徴です。網状素材を使って製造されているものが多いため、夏でも快適に使用することができます。水でサッと流すことができる商品もあり、衛生面がより気になる人におすすめです。

また、人間は睡眠を取る時に、深部体温が低くなる必要があります。スムーズに深部体温が低くなることで、眠気が自然と誘発され入眠しやすくなります。高反発マットレスは通気性がよいため、通常のマットレスと比べて深部体温が高くなり辛いという特徴があります。寝る時の暑さに悩んでいる人は高反発マットレスを試してみるのもよいでしょう。

4.マットレスを選ぶ際のポイント

前項では低反発と高反発マットレスの違いについて解説してきました。しかしどちらを購入するか、まだ迷ってしまっている…。という方もいるのではないでしょうか?

そこで本項では、低反発マットレスと高反発マットレス、どちらを選べばいいか分からないときに参考にすべきポイントを2つお伝えします。

4-1.寝心地が良いものを選ぶ

まず一つ目は「使用感」です。柔らかめのマットレスの寝心地が好きか、硬めのマットレスの寝心地が好きか、は個々人の嗜好の差です。体に良さそうだからと言って好みではないほうの寝心地のマットレスを使用したら、睡眠の質が低下してしまう可能性すらあります。どちらかで迷った時は試してみてから、寝心地がよいほうに決めましょう。

寝心地というのは思ったよりも重要なポイントです。人によって柔らかい寝心地が好きという人もいれば、硬めのほうが好きという人もいると思います。自分の好みの寝心地のベッドを作ることは、心身をリラックスさせ質のよい睡眠に繋がります。またよい寝具を使うことで、体にかかる負担を軽減することもできます。

4-2.寝返りをするタイプかを確認する

合わないマットレスを使用すると、腰の負担が大きくなり、起床時に痛みが生じるようになります。そのため、自分は寝返りを打つタイプかどうかを確認しましょう。

寝返りを打つためにはマットレスに多少の硬さがあることが必要です。柔らかいマットレスは弾力があり衝撃を吸収してしまうため反発力がありません。一方で硬いマットレスでは、反発力が生まれてスムーズに寝返りが打てるようになります。寝返りが少ない人が柔らかいマットレスを使用すると、起床時の腰の痛みが強くなってしまうこともあるでしょう。

5.低反発枕と合わせることも重要

低反発枕の購入を決めた場合は、低反発枕と合わせて使用することをおすすめします。仮にどちらか一方だけ、低反発素材のものにしたら、せっかく頭部か腰部のどちらかは安定しているのに、もう片方が不自然な姿勢となってしまい、寝ている時の肩や首、腰の痛みが効率的に軽減できない場合もあります。

体圧分散性が高い低反発素材の枕とマットレスはなるべく合わせて使うことで、さらに体圧分散性が高まり、体の特定の部位に負担が集中することをより避けることが期待できます。

6.まとめ|低反発マットレスの特徴を理解して、自分に合うものを見つけよう!

低反発マットレスの1番の特徴は、フィット感が高く柔らかい寝心地です。他にも体圧分散性が高いことや、肩や腰の痛みを軽減してくれるメリットもあります。

さらに近年では、通気性が悪いなどの低反発枕のデメリットが改善された、衛生的なマットレスも増加しています。
寝返りが少なく寝ている間に肩や腰に痛みが生じやすい人は特に、低反発マットレスがおすすめです。

自分に最適な枕を見つけて、ぐっすりと眠れるようにしましょう。

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