寝違えの原因|痛みを軽減する緊急対処法と7つの予防法を紹介

朝起きたら首に強い痛みが・・・、また寝違えかと思うと憂鬱な気持ちになります。寝違えの痛みの度合いは大小ありますが、重い場合は本当に痛く学校や職場に行けないくらいのこともあります。なぜ寝違えは起きるのでしょうか?そして寝違えてしまった朝にできる対策はどんなものがあるのでしょうか?
1.どうして寝違えって起こるの?
寝違えは朝起きた時に首や首から肩にかけての部位に痛みが生じる状態のことを指します。寝違えの痛みは動ける程度の痛みから、首を動かせないくらいの痛みまで幅は広いです。さらに首を動かすと痛みが強くなることもあります。
なぜ寝違えが起こるのか正確な原因を特定することは難しいですが、一般的に考えられているのは「睡眠中に不自然な姿勢になったことにより、首の筋肉に負担が掛かり炎症が起きている」というものです。
1-1.寝相が悪い
寝相は個人差が大きいですが、よく寝違えを起こす人は睡眠中に無理な姿勢になることが多いと考えられます。泥酔してしまうと無理な姿勢になってもなかなか姿勢を元に戻せないため、寝違えが起こる可能性が高くなります。
1-2.枕の高さが合ってない

枕を新調した時に高さが合わないと寝違えてしまうこともあります。寝違えを起こしてしまった時、首を動かす方向によっては痛みが強くなることがあります。そういった時は痛い方向に無理に動かさないようにしましょう。
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寝違えは通常ならば数日程度で痛みは引いていきます。必ずしも病院で診察を受けなければいけないものではありません。首は可動域の広い範囲なうえ、頭を支えています。頭の重さは3~5キロ程度あるため、直立している状態では頭にはとても大きな負担が掛かっていると言えるでしょう。寝ている状態だと負担は多少軽減されますが、それでも姿勢や枕によっては首に大きな負担が掛かることがあります。寝違えを起こしてしまったら可能な限り、首に負担をかけないようにしましょう。
1-2-1.まとめ
寝違えの原因は睡眠中の不自然な姿勢による首への負担と考えられています。首に負担が掛かることで首の筋肉に炎症が起こり、強い痛みが生じます。寝違えは数日程度で痛みが引いていくので、必ずしも病院へ行く必要はありません。
2.朝の寝違えの痛みを軽減するには?
朝、起きて寝違えてしまった時は焦ります。その痛みが強いならばなおさらです。仕事や学校を休めるならば休みたいものですが、そうもいっていられません。朝の寝違えの痛みを軽減するにはどのような点に気を付ければよいのでしょうか?
2-1.湿布は有効
寝違いは無理な姿勢による首への負担で炎症が発生し、痛みが生じていることがほとんどです。炎症性の痛みならば鎮痛消炎効果を持つ成分を用いた湿布が有効です。痛みの強い部位に湿布を貼ることで、痛みを軽減してくれます。一般的に痛みは冷やすと軽減されます。湿布を用いる時は温湿布ではなく、冷湿布を使うようにするとよいでしょう。
2-2.市販の抗炎症薬も有効
抗炎症作用のある市販薬を服用することも寝違えの痛みを軽減するのに効果的です。湿布を常備しているご家庭は少ないかもしれませんが、抗炎症薬ならば常備しているという家庭も多いのではないでしょうか?ただしいくら寝違えが痛いからと言って用量用法を超えて飲むと体に悪影響がでます。商品の説明の通りの数を飲むようにしましょう。
2-3.できれば安静に
寝違えてしまった時は痛みが強いのはもちろん、首に炎症が発生しています。首に負担をかけてしまうと状態が悪化してしまうこともあります。仕事や学校など行かなければならないかもしれませんが、できるだけ安静にしておくほうがよいでしょう。午前中だけでも休んでから出社、通学すると首への負担は軽減されます。特に満員電車は思わぬ負担を首にかけてしまうので避けたほうが賢明です。
2-3-1.まとめ
寝違えは首に負担が掛かったことによる炎症が原因で痛みが生じます。そのため抗炎症作用のある湿布や内服薬の利用は痛みを軽減してくれます。寝違えることが多い人は湿布を常備しておくと何かと役に立つでしょう。市販の鎮痛剤は頭痛や発熱にも効果があるので、寝違えのためだけではなくいざというときのために常備しておくとよいでしょう。
3.寝違えた時の注意点

寝違えた時、痛みを軽減したいと思ってついついやっていることが状態を悪化させてしまうこともあります。寝違えた時の注意点を解説します。
3-1.マッサージやストレッチは逆効果なことも
首を寝違えた時、マッサージやストレッチをついつい行ってしまうこともあるのではないでしょうか?場合によってはマッサージやストレッチによって痛みが軽減されることもあります。しかし反対に痛みを強くしてしまう可能性もあります。首を寝違えてしまった時はできるだけ自分で行うマッサージやストレッチは避けたほうがよいでしょう。湿布薬や内服薬を用いたほうが痛みを軽減できる可能性は高いです。
3-2.痛みが続く、痛みが強い場合は病院へ
寝違えの痛みは通常、数日程度で徐々に収まっていきます。もし1週間も痛みが続いているようならば単なる寝違えではなく、ほかの状態・外傷が隠れている可能性があります。痛みが長く続くようならば整形外科のクリニックで診察を受けるようにしましょう。また動けないくらいの痛みが生じた場合にも整形外科クリニックで診察を受けるようにしましょう。ほかの状態や外傷が隠れている可能性があります。
3-3.首の痛み以外がある場合も病院へ
首の痛みだけではなく手足がしびれる、発熱がある、頭痛がある、吐き気がする、手足の感覚が弱くなった、歩きづらく感じる、このような痛み以外の症状が現れている場合も整形外科クリニック(もしくは内科のクリニック)で診察を受けるようにしましょう。寝違えではなくリウマチや神経が圧迫されている頚椎症などの可能性もあります。
3-3-1.まとめ
寝違えた時に自分の判断でマッサージやストレッチを行うと状態が悪化してしまう場合があります。できれば湿布薬や内服薬を用いたほうが安全に痛みを軽減させることができます。また首の痛みが長く続く、強い、痛み以外があるといった時は単なる寝違えではなくほかに原因が隠れていることがあります。整形外科のクリニックで診察を受けるようにしましょう。
4.まとめ
・首の寝違えは不自然な姿勢で首に負担が掛かり炎症ができているため起きる
・我慢できる程度の痛みから非常に強い痛み、特定の方向に動かすと生じる痛みなど程度には差がある
・抗炎症作用を持つ湿布や内服薬は痛みを軽減するのに有効
・状態の悪化を防ぐにはできるだけ安静にしていたい
・首の痛みが長引いたり強かったり、痛み以外があれば整形外科クリニックで診察を
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